Macchina / 2012-06-17


Macchina

RENAULT Lutecia

Macchina/2012-06-04【PUNTO ELXを再認識す】の続きなのだが、ほぼ諦めとも言えるPUNTOで落ち着くという展開であったにもかかわらず、ふとそう言えばLuteciaにMTがあったはず!と思い出しLuteciaを探しまくったオレって全然ン懲りていないなーw

探してみたら...

Luteciaはご存知フランスの大衆車で今現在は3代目のPh2となる。ph1とフェイスが変わったph2の初期までMTもラインナップされていたが、今年の4月頃?ナイトアンドデイとかいう名前になってATのみとなってしまったのは非常に残念。それまではMTも必ずラインナップしていたRENAULTだったのに...。

カーセンサーで検索してみると意外やご近所に5年落ちつまり2007年式のMTがあった。しかも走行距離は1万キロ! でコミコミ100万円!! 早速問い合わせて実車を見に行くことに。

http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU0882505299/index.html?TRCD=300001

程度は良い。流石に距離数が少ないだけある。ただナンバーが付いていいないので試乗はできない(;´Д`) 動作するところはあらかた確認したが左のミラーが格納できなかったが、まぁお約束ッテ感じですかね。個人営業と思われるお店の人とも1hちかく話し込んでしまったが、持ち帰って家族と相談すると5年乗ったら10年経ったってことになるでしょうと却下。
確かに冷静に考えれば走行距離は少ないが購入して5年乗れば10年落ちのクルマになってしまうしなー。それに5年で1万キロというのはあまりにも少なすぎるので腑に落ちない。しかもワンオーナーじゃないにも関わらず、だ。赤という色もちょっと歳からすると恥ずかしいしこのLuteciaはph1なんだよねー。個人的にはph2の方が全然好み。まぁその辺のことは中古車では無い物ねだりではあるが...。

諦めきれずに

改めてLutecia(MT)の事を調べると、概ね良い感触を得られた。特に乗り心地については高評価。今時珍しい1.6所謂テンロクでのMT。そういった点もオジサンにとっては魅力的なところである。多分あとは新しいIMPREZA(これも2Lよりも良い評判だったりする)くらいしか無いよね。

そんなこんなで諦めきれずに居たところ、ふと思い立ってRENAULTのディーラーサイトを見に行くと小平店に2010年式 27800km 赤 MT 車体135万があった。速攻でTELして週末には見に行きたい旨申し伝える。これなら好きなph2だし走行距離もそこそこ。これで決まりだ!

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灯台下暗し

心のなかでは半ば決まっていた小平にあるLutecia 1.6MTだったが、何を思ったのか近所の練馬店も探してみたオレだった。時は2012年6月15日の金曜日の午後。するとソコには2011年式 6500km シルバー 車体120万なんというお宝があった!!
コレだ! コレで決まりだ!! 年式走行距離全くNo Problem !。色も好きなシルバーだ。100万のph1のLuteciaの時は年式などが問題になったがコレなら何も問題はないはず。それにこちらのほうが近所だしコレ以外にありえない。

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早速見に行くゾ

コレほど週末が待ち遠しく思えたことは久しく無かった。早速ディーラーに問い合わせして行った。

するとまだ入庫したばかりっぽいソレがソコにあった。聞いてみると金曜日にWebにUPしてオレが問い合わせのTELをしたのがその1.5h後くらいでお店の人もかなり驚いたようだ。運命を感じる瞬間だった

流石になかなか出ないタマだし、盛岡(!)からも問い合わせがあったらしい。そんな話をしているとオレより年上の人とその息子らしい親子もコレだというかんじでオレの(w)Luteciaを見に来ていた。こっちが先に唾を付けたというジャブを入れるためにもオレから「いいですよねぇ〜」と話しかけてみた。

親子は父が159に乗っていて子供は500の1.2MTに乗っているとのことだった。今回は父が159に変わるクルマを探しに来ていてそれがこのLutecia MTだったわけだ。

兎に角試乗したい旨申し出るとまだ名義変更もしていないくらいの状態だった。本来であればディーラー名義にしてから店頭にて試乗など受け付けるらしいのだが、最もの話だ。事故など起こしたら前オーナーに迷惑がかかる。前オーナーはこの店舗でコレを購入したが仕事の理由とかでクルマの必要がなくなり手放すとのことであった。

そんなこんなの展開から試乗となったが、どうやら店舗がKangooフェア実施中とかで忙しいようで一人でその辺を10分くらい試乗してきて下さいととの事になった。ラッキー(*^^)v


試乗す

年式が若く走行距離も短いので各部の具合を見ると言うよりも、Lutecia MTがどういうクルマなのか? と言うことを確認するための試乗という感じであった。

クラッチミートが手前すぎるのがちょっとだなと思ったが、これは調整すれば治るでしょう。ボディ剛性は勿論PUNTOよりもある。電動ステアリングが癖があるとの記事を目にしたが、軽いという印象で変な癖は感じなかった。あれはph1での評価だったような気もする。シートは所謂フランス車のソレをイメージすると硬い。まぁ国産車には及ばないしっかりした感じがある。座面長がPUNTOよりも短く感じるが及第点でしょう。乗り心とは良い。ダンパーが効いている感じがする。PUNTOはもうドタバタだからなー。MTはときに3rdに入りにくい時もあったが、もっと走ればその辺は馴染んでくるでしょう。エンジンは可もなく不可もなく。必要な力が必要なだけ出る感じ。

試乗から返ってくると先の親子が居たので話してみた。もうオレが契約する・したと思っているらしいが、是非と試乗を薦めた。オレが言うセリフではないんだがw

担当の方に見積もりをだしてもらう。140。下取りは5万と言われあと重量税が2万ほど戻ってくる。ETCが付いていないのでPUNTOのを移動してもらうと1.7万程係る。車庫証明を自分でとって納車も自分で取りに来れば135万でお釣りが来る計算だ。

そんな話をしていたら先の親子がオレのwLuteciaを試乗しに行った。担当者には午後正式な返事をする旨申し伝えもうちょっと色々一人で観ることとした。他の客で賑わっているので担当者もそっちへ行った。なんとなく第三者の感想も聞きたくて親子の試乗終了を待ったのだ。

車談義

帰ってきた親子に話しかける。良くも悪くも普通のクルマ。ダンパーが効いたフラットな乗り心地。先に試乗したMegane RS(エンジン・ミッションは日産のらしい)より全然ンよいとのこと。ただクラッチミートが近くて渋滞時では疲れそうだから自分は買わないとの話だった。(内心セーフッテ感じなオレw) 右ハンドル化した弊害だろうとの推測をしていたが、オレは調整で何とかなるんじゃないか?と思った。Luteciaを買うならATで十分だと言っていた。

話はLuteciaだけに終わらずにアルファは他のクルマにも及んだ。ディアロジックは駄目だとか、でもツインエアとのチューニングが上手く言っているようで500ツインエアは良かったとか、早速新しい並行輸入のパンダを見に行ったが何もかも小さくて(シートも小ぶりだったらしい)試乗する気にならずに帰ってきたとか...久しぶりにこの手の話ができてオレは本当に楽しかった。最近はこうゆう話題に乗ってくれる人が身近にいないので寂しい限りだ。

BRAVO!なFIREエンジン(但し1.2L)

息子は今500 1.2LのMTにっているが、その前は初代LANCIA YのMT(中古)に乗っていたらしい。彼もMeganeよりもLuteciaの方が良いと言っていたが、親子とも共通していたのは実はエンジンの感想だ。

Luteciaは良い車だと思うのだが、良くも悪くも普通のクルマなのだ。それはオレも感じたことだった。確かにオレは欧州で走っている普通のMTが欲しいと願っていた。FIATは残念ながらMTは入れてこないのでRENAULTならMTを積極的に入れてきているので、今回のLuteciaは正にドンピシャだと思っていた。しかし試乗してみるとなんか今ひとつピンとこない。華を求めていたわけではないがあまりにも普通すぎるのだ。Lutecia2型をPUNTOを買う前に試乗したことがあったが、あの時も普通だなーと感じたことを思い出した。この普通だなーというのはVWの各車でも同じだ。多分乗り続けていくとこの普通が高い次元での普通と認識していくことであろうと想像するが、ただ購入時にはどうしても最後の一歩へと進むのを躊躇してしまう。

FIREエンジン、最高ッスよ! とは息子の弁だった。

確かに回した時の、空気が乾燥してエンジンがよく回るときのFIREエンジンは気持ちいい。音はアルファの様な官能的ではないが、それでも気持ちいいのは確かだ。パワーはないけれどやはりイタリア、バカには出来ない。

う〜んラゲッジスペースと安っぽさに目をつぶればスイフトRSの方がLuteciaよりも良い印象だなー(特にエンジン)

帰り道

RENAULTディーラーからの帰り道。オレは少しだけ(急いでいることもあって)飛ばした。ゆるくガタピシいうボディ。MT程のダイレクト感の無いがセッティングが上手いなーFIATは...と思わせるスバル製CVT。吠えるFEIREエンジン。タップリとしたシート*1。前回と同じようになんかPUNTOの良さを再々認識したのであった。

午後

お昼ごはんを取って早速嫁に見積もりを見せて相談する。結論は却下*2。オレはもし嫁がOKをだしたら買うつもりでいたが、しかし見送ることになったので直ぐにディーラーにTELして申し伝えた。担当者は何故?という感じだった。そりゃーそうだろー。WebにUPして即オレがTELして試乗して見積もりとって...運命的なものを感ぜずにはいられない物語だったのだから。

今回Luteciaを見送ったことは、意外と俺自身ショックを受けていない。親子の言っていたようにLuteciaならATでも良いだろう。ATのLuteciaを選ぶなら他にも選択域はありそうだが。


最後に

MT=飛ばし屋?というステレオタイプが出来つつあるが、オレは別に飛ばし屋でもない。ただMTで運転がしたいだけなのだ。

最近カローラがモデルチェンジしたがしっかりとMTがラインナップされている。年寄りがMTじゃないと運転できないという要望を満たすためだという嘘のようなホントの話。新型カローラは、世界的に評価され皆がそれを目指した結果似通ってきているVWのようではなく、敢えて反応が昔のクルマのようにルーズなセッティングされているという。今後市場が高齢化しカローラの購買層を考えた上でのトヨタの戦略なのだ。恐るべしトヨタ。

http://autoprove.net/2012/06/19201.html

オレももうカローラのメインの購入世代に近づきつつある。だからMTばかり所望しているのか?^^; 冗談はともかく、欧州の普通の車を所望しつつ、やはり何処かオレは華を求めているんだなーってことを今回改め知ったオレだった。FIATは日本でもMTをラインナップしてくれないかなー。

  • 何方のLutecia 1.6MTも売れたようだ。 -- やっ? 2012-06-25 (月) 11:04:08


*1 知っている人は知っているはずだが、ゴルフと同じサイズだ
*2 色々家庭的な事情にある要因はあるのだが言うに言えない、ここでは