ナゴヤ自治区


 ゴクレンが管轄とする東海地区の自治体。
 区分的には旧東海地区に広がる森林全域が指定されている。

 東海地方では植生の異常な成長によってまともに生活が送れる地域が移動してしまう。小規模な生活可能域であれば火炎放射器などを使って確保することも可能だが、一定以上の人口が生活できる広い区画を確保することは非常に難しい。そのため大半の人間は移動可能な乗り物兼住居で生活可能域を追いかける生活を送っている。

 生活可能域は約四平方キロメートル程度の広さがあり、一定のルート上を移動する。これを追いかけてゴクレン管轄下のスカウトたちがルート上の危険物や野生動物を排除して住人を先導していく。これを月に一度、年十二回繰り返してルート上を一周するのが自治区の生活である。
 自治区内では農耕を行うことは難しいが、生物資源は豊富にあるため住人の大半が牧畜や狩猟を生業としている。またゴクレンの管轄下に入り関東と関西を結ぶ運送業を営むものも多い。