巌の如き山の種族。
平均寿命は400年程度で、背は低く頑健。「ビア樽」などと呼ばれることもある。
峻険な岩山を掘り抜いて都市を造り、地底から現れるゴブリノイドと争うことが多い。
ドワーフの社会は停滞し、進歩もせず退歩もしない。
ともすれば狭量とも言える頑なさは彼らに強い信仰心を与え、また強い肉体も与えた。ドワーフの信仰は岩をも貫くというのは過言ではない。
しかしその精神性故に、科学によって開かれた新しい道は、彼らにとって新しい鉱山を切り開くもの以上ではなかった。
彼らの社会が前進するにはまだしばらくの時間がかかるようである。
人間やハーフリングとはうまくやっていけるが、ドワーフに友と認められるには彼らは短命すぎる。ドワーフと緊密な付き合いを持っている人間は、両親や祖父母の代からの付き合いがあることが多い。
エルフは彼らにとって軽薄で気まぐれな連中であり、基本的に異邦人である。だがゴブリノイドとの戦いにおいて彼らは共闘関係にあり、いがみ合っているというほど仲が悪いわけでもない。
ドワーフはその社会性から、一般に、秩序であり、善の属性を持つものが多い。だが冒険に出るような酔狂なドワーフはこれに当てはまらないことも多々ある。