アステア教典


 アステア信仰の中心であるイオス法王国が発行している教典。
 全三巻から成り、第一巻はアステアが前代の担い手から光輝を受け継ぎ神性変異(イモータリティ)に至るまでの英雄譚、第二巻はアステアが“光輝の担い手”になってからの逸話、そして第三巻がアステアが初代イオス法王に語った典礼作法の集成となっている。
 一般に「アステア教典」と言えば第三巻を指す。

 第三巻の一番最初の頁にはただ一文、「陽の下に晒せぬ行いを為さず、隠された悪を陽の下に暴け。」と書かれており、以降百頁に渡り、典礼作法、正式・略式の祈祷から、日常生活での教えや格言などが記されている。
 また、アトラの教典である大法典?から日常生活や食事のマナーなどを抜粋した「小法典」が巻末に付属*1しており、実用書としての評価も高い。

 “穴”戦争?後、急速に発達した活版印刷技術により爆発的に普及し、一教会つきに最低一セットのアステア教典が配布された。これによりアステア信仰はさらに盤石の地盤を固めつつある。


*1 当然ながらアトラ教会の許可は得ている。