WindowsXPメモ / GavotteRamdisk / インストール方法


Last update: 2010-08-06 (金) 16:18:13

WindowsXPメモ/GavotteRamdisk?/インストール方法
Tag: WindowsXP GavotteRamdisk

緑文字が入力コマンド。


入手と解凍

入手方法

Gavotte RAMDisk 1.0.4096.5 (2008-11-30)をダウンロードする。
Gavotte_RAMDisk_1.0.4096.5_200811130.7z

本家はこっちかな?
http://www.chweng.idv.tw/swintro/ramdisk.php

.chならシナ産ということで、テロのための仕掛けが組み込まれているので絶対に使いませんが.twなので大丈夫でしょう。

解凍

Gavotte_RAMDisk_1.0.4096.5_200811130.7zを適当な一時フォルダに解凍します。
解凍したファイルの中にあるrdutil.exe%WINDIR%*1にコピーしておきます。

インストール

レジストリ登録

解凍したファイルの中にあるram4g.regを実行します。

OS領域外がある場合のみ。
物理メモリが4GBあってOS認識メモリが3GBの場合とか。
OS認識メモリ内にRAM diskを作成する場合は実行する必要はありません。というか、実行してはダメです。


RAMDISKドライバインストール

解凍したファイルの中にあるramdisk.exeを実行します。
Install Ramdiskボタンを押下します。
インストールが完了するとDisk Size等が選択できるようになります。

RAMDISK作成

Disk Size

RAMDISKに割り当てる領域のサイズを選択します。

OS領域外がある場合

デフォルトの16MBのままでいいです。

問題がなければOS管理外の最大サイズを確保してくれます。
OS管理外の最大サイズより更に大きいサイズを確保する場合はそのサイズを選択します。

OS領域外がない場合

OS認識メモリ内に実際に作成するRAMDISKのサイズを選択します。


Driver Letter

RAMDISKに割り当てるドライブ名を選択します。
デフォルトはR:です。

Media Type

RAMDISKの種別を選択します。
デフォルトのFixed Mediaのままで問題ありません。

Removable MediaはUSBメモリ等のように振舞い、VistaでReadyBoost?使いたい場合などに指定するようです。

作成

ここでWindowsタスクマネージャでOS認識メモリの空き領域をチェックしておきましょう。

上記の選択が終わったらOKボタンを押下します。
終了するとダイアログボックスでSuccessと表示されます。

想定どおりのサイズが確保されたことを確認してください。

OS領域外を使用するつもりでも、

  • Disk Sizeを16MBとしていた場合は、RAMDISKのサイズは16MBのまま
  • Disk Sizeを変更していた場合は、その分だけOS認識メモリが減少

となっている場合は、何らかの問題があってOS領域外が使用できなくて、RAMDISKがOS認識メモリから確保されてしまってます。

OS領域外が使用できなかった場合

T.B.D

RAMDISK構成


フォーマット

作成されたRAMDISKはデフォルトでFAT32で構成されているのでNTFSで再フォーマットします。

DOS(コマンド)プロンプトから以下のように入力します。
Driver Letterにて選択したドライブ名を指定します。
ここではデフォルトのR:を指定しています。

format R: /FS:NTFS /V:RamDisk? /Q /A:512

フォーマット前のボリュームラベルを聞いてくるので、事前にdirコマンド等で調べて入力します。*2

ログサイズ変更

RAMDISKのログのサイズを変更します。
/Lオプションの単位はKBです。

ここでは2MBに変更します。
デフォルトのR:を指定しています。

chdsk R: /L:2048

セキュリティ設定

RAMDISKのログのセキュリティを変更します。

AdministratorsグループとUsersグループにフルアクセス権限(F)を付与します。
ここではデフォルトのR:を指定しています。

cacls R:\ /G BUILTIN\Administrators:F
cacls R:\ /E /G BUILTIN\Users:F

セキュリティの確認をします。

cacls R:\

以下のようになっていればOKです。

R:\ BUILTIN\Administrators:(OI)(CI)F
    BUILTIN\Users:(OI)(CI)F

caclsの補足

/Gでアクセス権の付与。
/Eで既存のアクセス権をそのままにしてアクセス権の付与します。
つまり、/Gだけだと既存のアクセス権は削除されます。
/Pでアクセス権を置き換える場合は/Eも必須となります。。

フォルダ作成

解凍したファイルの中にあるreadme.txt

09. TEMP directory
  you should set TEMP/TMP directory to TEMP sub-directory,
  don't use the root directory.

と記載があるのでフォルダ構成は以下のようにします。

R:\
└─TEMP
    ├─TMP
    ├─SYSTMP
    └─SPOOL
TMPユーザーのテンポラリ領域(ユーザー環境変数のTEMP/TMPで指定)
SYSTMPシステムのテンポラリ領域(システム環境変数のTEMP/TMPで指定)
SPOOLプリンタのスプール領域

以下のコマンドで作成できますが、エクスプローラ等から作成しても問題ありません。

mkdir R:\TEMP
mkdir R:\TEMP\TMP
mkdir R:\TEMP\SYSTMP
mkdir R:\TEMP\SPOOL


RAMDISK情報保存

再起動時にNTFSで上記のフォルダ構成を再現できるようにレジストリに情報を圧縮して保存します。

rdutil R: registry

以下のように表示されればOKです。

locking volume R: ...done
dismount volume R: ...done
packing volume R: ...done
disk size 4980732K, packed size 27195
saving to registry...done.

レジストリに保存できる最大サイズが64KBなので、あまり多くのフォルダは作成できないことになります。
上記のフォルダ構成で約30KB程度になりました。

復元ポイント対策

Windows XPでRAMDISKを利用する場合、何かの際に元に戻すための仕組みである"復元ポイント"の情報が全てのドライブにおいて消去されてしまうという現象が発生するとのことなので、そのための対処をしておきます。

これには、システムフォルダ%WINDIR%\system32\Restore\filelist.xmlの書き換えを行う必要があります。
このファイルは通常は見えなくなっているので、隠しファイルやシステムファイルを表示の設定をする必要があります。
既に見えていれば問題ありません。

間違って壊さないよう、%WINDIR%\system32\Restore\filelist.xmlをバックアップしておきます。

マイコンピュータのプロパティにある「システムの復元」タブにて「すべてのドライブでシステムの復元を無効にする」を選択します。
これによって、既に保存されている復元ポイントは全て消去されるので注意しましょう。

そうしたら %WINDIR%\system32\Restore\filelist.xmlのプロパティから読み取り専用のチェックをはずして、テキストエディタにて編集を行います。

ファイルの構造をたどり、次の構造をまず探して、RAMDISKのルートフォルダを追記します。
ここではデフォルトのR:のルートフォルダであるR:\を指定しています。

ここの下に ERAM ディスクのドライブレターを登録します。ディフォルトで Z: へ RAM DISK が登録されますので、通常は以下のようになります。ドライブレターを変更した場合は、この記載内容も変更し忘れないように注意しましょう。

%WINDIR%\system32\Restore\filelist.xmlの例

<PCHealthProtect>

  :  (省略)

    <DIRECTORIES>

  :  (省略)

        <Exclude>

以下の一行を追加
ここではR:\を指定しています。

            <REC>R:\</REC>

なお、この%WINDIR%\system32\Restore\filelist.xml内には環境変数のような表記がいくつも見られますが、実際はシステムの環境変数ではないようなので注意!!

この作業が終わったら、再びマイコンピュータのプロパティを表示して、「システムの復元」タブにて「すべてのドライブでシステムの復元を無効にする」からチェックをはずしておきます。

環境変数の設定

テンポラリの環境変数を以下のように書き換えます。

区分環境変数名変更前変更後
ユーザー環境変数TEMP%USERPROFILE%\Local Settings\TempR:\TEMP\TMP
TMP
システム環境変数TEMP%SystemRoot?%\TEMPR:\TEMP\SYSTMP
TMP

C:\Documents and Settings\root\Local Settings\Temporary Internet Files


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*1 C:\WINDOWS等のMS-Windowsの本体が格納されているフォルダです。
*2 ramdisk.exe実行直後であればRamDisk?となっています。