来談者中心療法及び体験過程療法に関するおすすめ文献


はじめに

来談者中心及び体験過程療法、その関連領域についての理解を深める上で役立つと思われる文献の紹介です。

目次

入門書

坂中正義?編著 2017 傾聴の心理学: PCAをまなぶ:カウンセリング/フォーカシング/エンカウンター・グループ 創元社

PCAの全範囲を射程に入れた入門書。

佐治守夫? 1966 カウンセリング入門 国土社(新書)

この本は、私が学部のころに読んだ本であるが、何度も読み直したいと思っている本の1つである。入門書とあるが、十分読みごたえのある本である。


佐治守夫?飯長喜一郎?編 1983 ロジャース クライエント中心療法 有斐閣(新書)

クライエント中心療法?について体系的に書いてある良書。入門書として最適。

池見 陽? 1995 心のメッセージを聴く-実感が語る心理学- 講談社(新書)

一般向けに、クライエント中心療法?体験過程理論?フォーカシングをわかりやすく書いている。専門家が読んでも面白い。特に実存主義哲学と絡めて書かれているところは一読に値する。

来談者中心療法

岡村達也 1999 カウンセリングの条件─純粋性・受容・共感をめぐって─ 垣内出版

ロジャースの代表的論文「治療的人格変化の必要十分条件?」を丁寧(相当な丁寧さ)に読み込んで、コメントを加えている。カウンセラーの3条件モデルについてここまで詳しく述べた書籍はなかったのではなかろうか。

C.R.Rogers著 畠瀬直子?監訳 1984 人間尊重の心理学-わが人生と思想を語る- 創元社

ロジャースの人となりが伝わってくる1冊。副題の表現がまさにピッタリ。


エンカウンター・グループ

C.R.Rogers著 畠瀬 稔?・直子訳 1982 エンカウンター・グループ−人間信頼の原点− 創元社

エンカウンター・グループに関する基本の書。何度読んでもその都度、訴えてくるものがある名著。

村山正治?見藤隆子?野島一彦渡辺 忠?編 1991 エンカウンター・グループから学ぶ─新しい人間関係の探求─ 九州大学出版会

エンカウンター・グループ実践をしている人間関係研究会?のメンバーによる著書。様々な人が自分の立場から執筆しており、エンカウンター・グループに関するバラエティーにとんだ文章が読める。

20000512更新(19960208作成)