ジェンドリン


ジェンドリン

  • じぇんどりん
  • Gendlin, Eugen T. (1926-)

 1926年にウィーンに生まれる。少年期にアメリカに移住し、シカゴ大学で哲学を専攻する。この大学院時代に同大学のカウンセリング・センターで精力的に研究活動をおこなっていたRogersと出会い、その研究グループに参加する。実存哲学を背景としたGendlinの独特の思考は、来談者中心療法に「体験過程?」という概念をもたらし、またその療法を非指示的・感情反射的な療法から体験過程療法(クライエントおよびセラピストの体験過程?に焦点をおく)の段階へと切り開いた。ウィスコンシン・プロジェクトにおいて分裂病患者への独自の治療論を展開した後、シカゴに戻り、フォーカシングを中心とする実践・研究活動を展開している。1988年現在、シカゴ大学の教授。

 これまで彼は、1978年と87年に来日し、フォーカシングのワークショップや講演会等を行い、わが国のカウンセリング界にも強い影響を与えている。主な著作は1962年の「体験過程と意味の創造?(Experiencing and the Creation of Meaning)」や1978年の「フォーカシング(Focusing)」などがあげられる(カウンセリング辞典 誠信書房を参考にした)(20000512 文責:坂中)