Linux必須コマンド / ディレクトリ位置の確認



ディレクトリ位置の確認

コンソールから、ユーザー名とパスワードを入力しログインすると、

USER$

のようなプロンプトが表示される。

この状態では、ユーザーはホームディレクトリ(ログインディレクトリ)にいる。そして、現在、ユーザーのいるディレクトリのことをカレントディレクトリ(作業ディレクトリ)と呼ぶ。つまり、ログインした直後の状態では、ホームディレクトリがカレントディレクトリである。

カレントディレクトリの位置を確認するには、pwdコマンドを実行する。コマンドラインから、

USER$ pwd

とするだけだ。すると、

/home/ken-na

のように現在のディレクトリ位置が表示される。ログインした直後では、自分のホームディレクトリがカレントディレクトリになっている。

Linuxシステムは、図1のような木構造のディレクトリの上に構築されている。このうち、最上位のディレクトリは根っ子という意味でルートディレクトリと呼ばれる。すべてのディレクトリはここから始まる。

ディレクトリ・ツリー

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ディレクトリの中にあるディレクトリはサブディレクトリと呼ばれる。たとえば、homeやtmpなどは、ルートディレクトリのサブディレクトリである。逆に、homeやtmpから見て、ルートディレクトリは親ディレクトリと呼ばれる。同様に、ken-naディレクトリはhomeディレクトリのサブディレクトリであり、ken-naディレクトリの親ディレクトリがhomeディレクトリである。

ディレクトリ階層は各ディレクトリを/で区切って表記する。ただし、ルートディレクトリには名前がないので、単に/とだけ表記する。先頭が/で始まると、それはルートディレクトリからのディレクトリ位置であることを示している。

先ほど、pwdコマンドで表示された/home/ken-naディレクトリは、

  • ルートディレクトリ内の
  • homeディレクトリ内の
  • ken-naディレクトリ

を意味している。先頭に/を付けずに、home/ken-naと指定すると、

  • カレントディレクトリ内の
  • homeディレクトリ内の
  • ken-naディレクトリ

という意味になる。

/がディレクトリの区切りとしての意味と、ルートディレクトリ自身を示すという2つの意味を持つことを覚えておこう。