Linux必須コマンド / ディレクトリ内容の表示



ディレクトリ内容の表示

ディレクトリの内容を表示するにはlsコマンドを用いる。
lsは引数としてディレクトリを指定しないと、カレントディレクトリの内容を表示する。

USER$ ls
Desktop  howto  memo.txt

ただし、ドットで始まる名前は表示しない。
ドットで始まるファイルはLinuxでは隠しファイルになる。
すべてのファイルを表示するには、aオプションを付ける。

親ディレクトリの内容を表示するのも「..」を用いれば簡単だ。

USER$ ls -a ..
.  ..   ftp  httpd  ken-na  samba

これまでの実行例では表示される名前がディレクトリなのかファイルなのかがわからない。Fオプションを指定すると、種類に応じて名前のうしろに/や@が付く。/が付いているのがディレクトリで、@が付いているのはシンボリックリンクのファイルを示している。記号の付いていないファイルは、通常のファイルだ。

USER$ ls -aF
./             .emacs    .xemacs
../            .emacs20 Desktop/
.Xdefaults     .gimp/    howto@
.bash_history  .gtk/     memo.txt
.bash_profile  .kde/
.bashrc        .kderc

ファイルサイズや作成した日付を表示したい場合は、lオプションを用いる。すべてのファイルを表示するにはaオプションも同時に指定する(図2)。

lsの詳細表示
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lオプションでは、ファイルの種類と許可、リンク数またはディレクトリ数、所有者、グループ、ファイルサイズ、最終修正時刻、名前が出力されている。

ファイルの種類は、通常のファイル(-)、ディレクトリ(d)、シンボリックリンク(l)、デバイスファイル(bまたはc)が区別される。

許可はパーミッションとも呼ばれ、所有者、グループ、その他のユーザーに対して、それぞれ読み取り、書き込み、実行の許可の有無を示している。たとえば、

rw-rw-r--

のようになっているファイルは、所有者とグループは読み込みと書き込みができるが、その他のユーザーは読み込みしかできないことを意味している。

rwxr-xr-x

は、すべてのユーザーが読み込みと実行をすることができる。そして、所有者は書き込むことも可能である。

ディレクトリの場合、許可の意味がファイルとは少し異なる。まず、読み取り許可はディレクトリの内容を読み取れるかどうかという意味になる。ディレクトリの読み取り許可がないと、ディレクトリに格納されているファイル名を読み取れなくなる。次に、書き込み許可は、ディレクトリ内容を変更できるかどうかという意味になる。書き込み許可がないと、ディレクトリに変更を加えることができない。つまり、ファイルの追加や削除、更新ができなくなる。

そして、実行許可は、そのディレクトリより先に進めるかどうかという意味になる。実行許可がないと、そのディレクトリに含まれているファイルにアクセスできなくなる。