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鏡新明智流の達人・夏目影二郎は、故あって人を斬り、遠島寸前に勘定奉行職に就いた父に助けられた。だが、彼の前には職に苦悩する父の姿が…。影二郎は父の密命を受け、腐敗、乱脈を極める六名の八州廻りの始末に旅立つ。上州路から日光、水戸、伊豆と探索を続ける影二郎を、幕藩体制を覆すような陰謀が待ち受けていた。影二郎初登場の記念碑的名作。