読み:ひょうし
MEMO
平山蘆江『三味線芸談?』(住吉書店)
- 手のひらで「間?」の基準をとるのを手拍子といひ、扇を膝へ又は手のひらへ打ちづつけて「間」を示すのを扇拍子といひ、右足をトンと踏み下して「間」を区切るのを、足拍子といふ。だから、舞台の芸などを喝采したり、褒めたりするために、手を叩くなどということは明治以前まではなかった。褒めたいときには、両手を高くあげるか、扇をひらくかして、ヤンヤ、ヤンヤと呼んだものだ。大事な間拍子をかき乱す恐れのあるやうな手の叩き方を、本筋の日本人はしなかった。(中略)日本人が手を叩くのは下人を呼びよせる時か神様の前で賽銭を投げる時意外にはなかつた筈だ。(日本の芸 p.5-6)
- 三つの拍子の外に、素拍子?と白拍子?がある。素拍子は手又は扇を用ひるかはりに、腮でうなづいて見せるか、片手を動かして見せるかの仕方であり、白拍子は、自分の持ちものでなく、地方の楽器なり、地方の扇拍子なりで舞ひ又は踊る風情であつたらしい。丁度、鎌倉八幡の舞台で、畠山重忠、工藤祐経等の笛鼓で静が舞をしたやうに。(日本の芸 p.6)
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