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能舞台で亀井忠雄が大鼓を打つとき,そこには限界をこえた,激しい生命のほとばしりがある。葛野流?宗家預かりとして芸を支え続け、能楽界最高峰の囃子方とされる著者が、自らの芸とその半生を語る。ゆるぎない至高の芸はどのような思いと修業によって培われたのか。語られる言葉の端々から気迫に満ちた佇まいが浮かび上がる。