能の女たち


書誌データ

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  • 読み:うのおんなたち
  • サブタイトル:
  • シリーズタイトル:
  • 著者:杉本苑子
  • 解説:
  • 出版:文春新書
  • ISBN:978-4166601394
  • 刊行:2000年11月
  • 価格:円
  • キーワード:能楽

目次

  1. 清経?』の愛人―男の絶望の深さを、理解できなかった女。
  2. 黒塚?』の鬼女―業を負った女の悲しみと孤独。
  3. 恋重荷?』の女御―サディズムの代償は「死」か、それとも「許し」か。
  4. 羽衣?』の天女―天真無垢な心が持つ浄化力。
  5. 鉢木?』の妻―事の本質を見誤らなかった眼、つつましやかな叡智の勝利。
  6. 鉄輪?』の女―生きながら鬼となるぶきみさ。それはだれもが心の底に秘めている呪い願望の形象化か。
  7. 海人?』の海女―我が身を犠牲にして勝ち取った息子の栄達。
  8. 松風』の妹―姉と分かち合った愛。その軽重を計る苦しさ。
  9. 籠太鼓?』の妻―狂気を装うしたたかな策略。女房族の強さは現代と変らず。
  10. 隅田川』の母―ひたすらな歎き。没我の愛。
  11. 藤戸?』の母―権力を屈伏させた底辺の力。
  12. 山姥?』の老女―女の或る者は老いて哲理となり、大自然と一体化する。

内容

  • 「BOOK」データベースより

    十二の能をとりあげ、そこに登場する女性たちの愛憎劇を練達の筆が描きだします。姉と妹が一人の男を愛したときの複雑な嫉妬。あるいは、年老いた下僕に恋されてしまった絶世の美女の困惑。浅ましいわが身に絶望しつつ、救いを求めずにはいられない孤独。年老いて自然にかえっていく女―。厳しく決められた様式の下から、古今変わらぬ人間心理を鋭くつかみ出し、現代人の共感をよぶ一冊です。

感想

  • 買った日:2007年9月1日
  • 読んだ日:2007年9月6日〜2007年9月9日
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MEMO


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