市川新之助論


書誌データ

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  • 読み:ちかわしんのすけろん
  • サブタイトル:[[]]
  • シリーズタイトル:[[]]
  • 著者:犬丸治
  • 解説:[[]]
  • 出版:講談社現代新書
  • ISBN:978-4061496545
  • 刊行:2003年3月
  • 価格:円
  • キーワード:歌舞伎

目次

内容

  • 出版社/著者からの内容紹介

    彼は何ゆえに睨むか!?

    宮本武蔵で眼のちからを見せつけた歌舞伎随一の若武者。

    助六のしゃべりと睨み、弁慶のドラマ性など「茨を求める」芸の本質に迫る。

    ●かつてない「宮本武蔵」が現れた

    弁天小僧?の「女装」は何故必要だったのか

    弁慶?という役の「重さ」

    勧進帳?読み上げの「強さ」と「深さ」

    ●奇跡の「出端」

    ●匂い立つエクスタシー

    助六?と揚巻の「愛のかたち」

    ●新之助の正統な「異端性」

    ●十一代目團十郎?の面影を越えて

    ●「何をしてもゆるされる」生まれながらの光源氏

    何故、今、市川新之助か――

    新之助は敢えて舞台に「茨を求めた」のである。直球勝負。彼の舞台を観る時、私たち観客の心のミットには、ズシリとした感触がいつまでも残る。新之助の演じる人間たちは、古典にせよ舞踊にせよ、常に血の通った実在性と肉感に満ち満ちている。

    私はこれまで、多くの名優たちの舞台に触れ、その芸に心揺さぶられてきた。六代目中村歌右衛門、十七代目中村勘三郎、初代松本白鴎(八代目松本幸四郎)、二代目尾上松緑、七代目尾上梅幸、二代目中村鴈治郎、十三代目片岡仁左衛門。しかし新之助のように、助六や弁慶が古典劇の枠を乗り越えて、「同時代人」の如く観る者に迫ってくるという体験は希有といって良い。

    それは、私にとって一つの「事件」であった。その「事件」を、歌舞伎界の正嫡たる新之助が実現したということに、私は衝き動かされた。その存在感の源泉を知りたいと思った。――(本書より)

感想

  • 買った日:2003年3月19日
  • 読んだ日:2003年3月22日〜2003年3月22日
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MEMO


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