求塚


基礎データ

  • 読み:とめづか
  • ジャンル:能楽
  • 成立:
  • 本名題:
  • 内容:

    旅僧が早春の生田の里に着く。乙女たちが雪も消え残るなか若菜を摘む。僧が求塚は何処かと問うと、一人の乙女が僧を案内し物語る。昔、二人の男性に同時に求愛された乙女は選びかね、生田川の鴛鴦を射当てた方を選ぶことにした。二人の矢は同時に命中、乙女は悔やみ生田川に入水して果てた。乙女を塚に埋めると、二人の男は塚の前で刺し違えて死んだ。こう語った女は供養を願い、消え失せる。〈中入〉

    荒れ果てた求塚の内から乙女の亡霊が現れ出て、火宅に身を焼く苦しさ、地獄の責め苦を見せ、再び求塚の内に消え失せた。

    昭和二十六年、観世流の長年の課題『求塚』の復曲は観世華雪?により実現され、以来観世流の重要なレパートリーとして上演されている。

資料

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音源

活字

参考サイト


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