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天保十一年、晩春の江戸で若い巫女が襲われた。夏目影二郎は、大目付に昇進した父・常磐豊後守秀信を屋敷に送る途中、事件に遭遇。背後に長年に亘って確執する南部・津軽両藩が浮かぶ。老中・水野忠邦は秀信を通じて、影二郎に両藩改易の証拠を掴めと命じた。奥州路を奔る影二郎一行。その先々で妖しい忍者群が襲いかかるが…。大好評の夏目影二郎始末旅。