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「きものは物質にすぎませんが、織った人間の心が、これ程現われるものもありません」。46歳の時、染め物工芸店「こうげい?」を銀座?で始め、著者が敬愛した染織家たちの「粋」と「こだわり」に触れながら、審美眼に磨きをかけていった著者。「背伸びをしないこと」「自分に似合ったものを見出すこと」。白洲正子流着物哲学を綴った名著。 解説・高田倭男