真夜中と子供達/セッションログ/セッションログ(第拾弐話～拾参話)/１２話「アイドルを探せ」

[登場人物]
　PC　　　　　　　: 柄楠狩刃(PC1)，三田舞(PC2), 修善寺歩(PC3)
　NPC(イノセント) : [堀越学園　]　いつもの面々
　　　　　　　　　　[中野の住人]　柄楠沙耶，修善寺の父，藤原一片，つんく♂
　NPC(？)　　　　 : [アメリカ　]　シンシア
　NPC(妖怪)　　　 : [六葉社　　]　いつもの面々
　　　　　　　　　　[フリー　　]　電霊「初音ミク」，魔人「ピーターパン」，妖精「ティンカーベル」
　　　　　　　　　　[敵　　　　]　魔王「アポロン=アバドン」, 妖虫「妖怪蝗」

[一日目：教室]
学祭バンドの練習が本格化する。
担当の醜い押し付け合いの中、閻魔と犬神が現れる。
閻魔と犬神は、
「妖怪が見えなくなったし、能力も失った」
と困惑した様子でＰＣ達に相談する。
藤原との出会いで“子供達”はいつか能力を失う事を知っていたＰＣ達は、その事を説明する。
犬神はメモ魔のせいか以外と成績がよく、あっさりと受験戦争に身を投じる代り身の早さを見せるが、
閻魔は能力以外に取り柄が少なく選民意識が強かった為に、パニックを起し取り乱してしまう。
ＰＣ達は、
「平凡に生きろ」
「のび太がドラえもんを作ったように、妖怪を知覚する技術を研究したらどうか」
「その変なキモノを商売にしたらいいのでは」
などの、いい加減かつ割と的を射たアドバイスを与える。

[一日目：病院]
手術を受ける決心をした修善寺は病院に行って検査を受け、手術の為の渡米の段取りを相談する。

[一日目：教室]
修善寺が断髪と男装をして現れるが同級生の奇行なぞ歯牙にもかけない訓練された高校生となったクラスメイト達の反応はささやかであった。

[一日目：校舎裏]
修善寺は柄楠と三田に謝罪し、２人はとりあえず謝罪を受け入れる。
その時、一瞬だけ空を覆う妖怪蝗が見えなくなり、人工衛星らしき物が極端に大きく目に映った。
再び空を見れば妖怪蝗は飛び回っており状況は変化していない。
おそらく、ＰＣ達が“子供達”の能力を失う日も近いのだろう。

一瞬だけ見えた人工衛星について（そしてガンダムについて）話しているとシンシアとピーターパンが現れる。

[一日目：教室？]
シンシアの話からバックベアードが米軍の軍事衛星を乗っ取った事、
かぁ爺の話から今のバックベアードは羅ｺﾞｳや計都と呼ぶべき性質を持っていることが解る。

シンシアは妖怪蝗をアポロンの零落とみなし「音楽を好む性質を利用しての蝗おびき出し作戦＋ピーターパンと空飛ぶ子供達による軍事衛星強襲作戦」を提案する。
三田は、藤原から聞いていた妖怪蝗を天の岩戸とみなす「祭りの力を借りての日照回復作戦」の話をする。

二つの作戦を組み合わせて「六葉社＋αが学祭でバンドをやり妖怪蝗を排除、その間にピーターパンと空飛ぶ子供達による軍事衛星強襲作戦」を行う事に決定する。

ちなみに、直接、藤原に確認を取ろうとした所、藤原は柄楠の叔父に自衛隊の試作機Ⅹ１を使わせるべく交渉中であった。

[数日後：放課後]
バンドの練習後に、視聴覚室で歌う妖怪に出会う。
妖怪は初音ミクと名乗り、三次元に憧れがあり肉声で歌いたいから身体を貸してくれと三田に頼む。
三田は即断で身体を貸してやる。
この後、三田の代わりにミクが歌うので三田の歌唱は音程をはずさなくなる。

[文化祭まで：さまざま]
ミクが勝手に歌いだしたり、遊びに行きたがったり、おやつを要求したりといった若干の迷惑を行うが、最早その程度の奇行では宿主の三田も周囲の人々も動じる事は無かった。
ちなみに三田は少し体重が増えた。

[文化祭当日：昼間]
バンドはどうにか形になる。
カレーの方はチョットあれな出来栄えだが、カレーチームは耕作から調理まで自作した欲目で出来栄えに満足しているようだった。
バンドにかかりきりのＰＣ達がロクに手伝って無いのにカレーの味にダメ出ししたのは言うまでも無い。

[文化祭当日：後夜祭]
講堂では、次々と演目が消化されて行きついにＰＣ達の出番となる。
つんく♂が会場に現れるなどするが別に意味は無い。

最終的な担当と衣装は以下の通り。

キーボード&ＭＣ：空寝（ナース服）
ドラム：閻魔（振袖）
ギター&ハーモニカ：柄楠（海パン）
ベース&ボーカル：修善寺（メイド服）
ボーカル：三田（初音ミク）

最後まで他愛なくじゃれ合いながら舞台に立ったＰＣ達は、妖怪を含む友人の多くがＰＣ達の晴れ舞台を見に来ているのを知る。
石原先生は無気力生徒の筆頭だった柄楠や三田が文化祭に積極的に取り組む姿に感激していた。
三田（ミク）が動画クリエイターの総力を結集したかのような歌唱を披露し、さらに柄楠が天才的な演奏を見せるが、それ以上に品の無い衣装とパフォーマンスで場を盛り上げた為に彼等の神技に気付く者は少なかった。

しかし、ミューズを愛する零落したアポロンであり、祭りの喧騒に光を漏らす天岩戸である妖怪蝗は活気と音楽に惹かれて講堂に群れ集う。

ＰＣ達はこの機に妖怪蝗を倒すべく演奏しながらの戦闘を行う。
妖怪蝗には集団を統率・維持する蝗の王が居るのだが、倒しても倒しても湧いて出るザコ蝗に紛れて逃げる蝗の王を補足しなければならない。
修善寺がロケーションの魔法で本体の位置を指示し、初音ミクは歌唱でザコ蝗を誘引し、柄楠と三田が範囲攻撃で殲滅する。
三田の攻撃が振るわず、地味に苦戦するもののどうにか妖怪蝗の王を倒し、王を失った世界中の妖怪蝗は消滅した。

大盛況でライブを終えたＰＣ達は久しぶりに蝗の居ない夜空を見上げる。
その時、謎の怪光線が空を裂き、負傷したピーターパンと子供達が次々に墜落してくる。
ピーターパンと空飛ぶ子供達による強襲作戦は失敗したのだ。

[蛇足ながら]
なお、このエピソードに「初音ミクがＰＣ達にお礼を言って電子の海へと帰る」というシーンは存在しない。

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今月の討伐目標はグレート弁慶２体と呂布スナイパーカスタム１体です
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