Mew


Mew

Mewとは

MewはEmacsをベースとしたメールクライアントです。 CUI,GUIのどちらでも使えることから、遠隔地からログインして、CUIしか使えないときにもメールを送受信することができます。またキーボード操作が前提となるため、マウスを扱わなくてもすべての操作を行うことができます。

  • Mewの起動画面
    Mew起動画面
  • メール一覧
    メール一覧

必要なもの

  • Windows環境の場合
  1. XEmacsまたはMeadow
    1. Meadowのインストール?
  2. Mew-Win32
    • Windowsでは,DoveというMeadowとMewがセットになっているインストールキットがあります.でもバージョンが古いです。
  • Linux環境の場合
  1. Emacs
  2. Mew
    • Vine Linux,Fedora CoreではインストールパッケージにEmacs,Mewが入っています.

Mewの設定

Mewの設定はこちら?

表記凡例

表記意味
[C]-[x]Ctrlキーを押しながらxキーを押す.
[M]-[x]Metaキーを押しながらxキーを押す.Metaキーは普通のキーボードには付いていないが,Altキーで代用できる(つまりAltキーを押しながらxキーを押しても良い).もしくは,Escキーを押していったん話してからxキーを押すことでも代用できる
[M]-[C]-[x]CtrlキーとMetaキーの両方を押しながら,xキーを押す.C-M-xも同じ
[S]-[mouse-1]Shiftキーを押しながらマウスの左ボタンを押す.
[RET]EnterキーまたはReturnキー.C-mも同じ
[DEL]MeadowではBackspaceキー
[ESC]Escapeキー.C-[も同じ
[TAB]Tabキー.C-iも同じ
[SPC]Spaceキー

基本的な使い方

操作内容
[Meta]-[x] mewMewの起動
[i]メールを取得する.
[.](ピリオド)添付ファイル付きメールを正しく表示
[C]-[c] [C]-[l]文字化けしたメールを正しく表示
[I]メッセージの全体を取得.
[I]を押すと`T' マークの付いている一部だけが取得されたメッセージの全体を取得する。
ローカル・フォルダで実行した場合、入力ケースと `mew-mailbox-type' により取得方法が決まる。`mew-pop-delete' または `mew-imap-delete' の値が `t' なら、メールボックスのメッセージを削除する。
リモート・フォルダで実行した場合、ケースと取得方法はそのフォルダから決まる。サーバ側のメッセージは常に保存される。
[p]または[↑]上のメッセージへ移動
[n]または[↓]下のメッセージへ移動
[v]メールの中身を見る・見ない
SPCメールの中身を見る
zv省略された受信メールのTo:を表示.受信メールの To: に多くのアドレスが記載されているとき、後ろの方は".." で省略されます。
[d]削除マークを付加
[u]解除
[d]をつけた後、[x]振り分け(trash)に移動
[D]trashディレクトリの中身を完全に削除する。
自動では削除されませんので、定期的に削除するようにしてください。
[w]メールを新規作成
[C]-[c][q]メール作成中止。確認があるので[y]を押す。
[C]-[c][c]メールの送信。確認があるので[y]を押す。
[q]Mewを一時的に見えなくする。戻すには[C]-[x][b]で*+inbox*と入力する。
[Q]Mewが使ったすべてのバッファを消して終了する。
[C]-[x][c]Emacsが終了する。
Emacsが終了すればMewも終了する。
[C]-[c][i]または[C]-[c][TAB]挿入したい場所にカーソルを持って行き実行すると,署名を挿入.˜/.signature に自分の署名を書いておく必要がある.
[o]振り分けを行う。振り分け先をhogeディレクトリにしようとすると、+hogeと入力する。
[x]を押すとフォルダ振り分けを実行する。
[g][g]を入力したあとに,ディレクトリ名を入力することにより,そのディレクトリに移動する。名前を忘れたときは[Tab]を押すと、自動的に補完してくれる。
[s]一覧の更新.updateを選択することで、現在の一覧を更新させます。 procmailなどでMewの管理ディレクトリに直接メールを配送しているような場合、これをしなければ一覧に現れません。
[?]メールの検索
「Pick pattern:」と出るので、Fromにhugaが含まれている場合を選択したい場合は、「Pick pattern: from=huga」のように指定する。この方法ではメールに*のマークが付く。
[P],[N]を使用して*がついたメールに移動することができる。
マークを全消去したいときは[U]を押して「Input mark: *」とする。
検索条件は併用させることができる。例えば、「Pick pattern: (to=hoge|cc=huga) & !from=test」とすれば、ToがhogeまたはCCがhugaであり、かつFromにtestが含まれない、という意味である。
[']を使用すると、ヘッダに限らずメールの本文からも一致するものにマークを付ける。例えば、「Grep pattern: test」とすると、メール全文からtestに一致するものに*がつく。この方法は[?]に比べてやや低速になる。
*をつけずに該当するメールだけ抜き出す方法もある。この場合、複数のディレクトリを対象とすることができる。やり方は[?]は[/]、[']は[Ctrl]+[u], [/]に置き換える。inboxとtrashを該当に入れる場合は、「Folder name: +inbox,+trash」のように指定する。
[S]メールのソート。デフォルトは'Date'となっているので、日付順にソートする。
[Ctrl]-[c][a]添付ファイルを貼り付ける準備をする。その後[l]または[c]を押して場所を指定する。TAB補完が使用できる。
[Ctrl]-[x]-[s]書いているメールを下書きとして保存.emacs での保存と同じように[Ctrl]-[x]-[s] とする. 大抵は ~Mail/draft にメールが保存される. 後からメール書きを再開したい時には, Summary モードで[g] として [+draft] に移動し, そこでメールを選択して[E] とすればよい.
以下に `U' マークに関するコマンドをまとめます。 
`zSPC' 
`SPC'、`n'、および `p' が読み進める対象とするメッセージを反転させる。
反転とは、「`U' マーク、`*' マーク、およびマークなし」と「`U' マーク
および `*' マーク」に対し、一方を他方へ変えること。 
`M-u' 
`U' マークを付ける。 
http://linuxmaster.web.fc2.com/mew.html
http://www.math.kyoto-u.ac.jp/kusmhelp/MH_on_Emacs.html
Information-students:; という宛先には意味があるとの説明がありました。
この「:;」の間に入る宛先が伏せられるとの話でした。

MLなどの振り分け設定

.emacsファイルに以下のように記述します。

; From, Toによる振り分け
(setq mew-refile-guess-alist
  '(("From:"
      ("hoge@example.jp" . "+from/hoge")
      ("huga@example.com" . "+from/huga"))
    ("To:"
      ("ml@example.jp" . "+ml"))))

これで送信者がhoge@example.jpは+from/hogeに、huga@example.comは+from/hugaのディレクトリに振り分けられます。また、宛先がml@example.jpの場合、+mlに振り分けます。

Mewを起動して[Meta]-[o](Metaキーがない場合は[Esc]を押して[o]を押す)をすると、自動的に振り分けマークを付けます。[x]を押すと実際にディレクトリに振り分けます。

(1)フォルダの削除

 いらなくなったフォルダを削除するには,まず,~Mail/以下にある不要フォルダ名のディレクトリを削除します.そして同じく ~Maill/以下にある .foldersというフォルダ名を記述したした設定ファイルがありますの,そこから不要フォルダ名の記述を削除します.(とりあえず削除できたので,載せました.)