英語だとSMB(シグナルマーカーブイ)が正式名称です。日本人同士で会話するのであればフロートと言ったほうが通じやすいです。
フロートはいくつかの種類にわかれます。まずは素材です。PVC(ビニール)製とナイロン製があります。ナイロン製のほうが高いですが、水中で展開しやすいです。PVC製は避けたほうが無難です。筆者は予備でPVC製を持っていますが使う気にはなれません。
次にフロートへのエアーの流入口が一方通行(エアーを入れたら出てこない)タイプとそうでないタイプがあります。一方通行のフロートはダンプバルブがあり、ここからエアーを排出します。ダンプバルブ付きはエアーが抜けないので海面で浮き輪の代わりになります。レスキュー装備という点ではダンプバルブ式のフロートがおすすめです。
インフレーターホースと繋いでエアーを入れることができるフロートもあります。ダイビングスキルの章で記載しましたが、筆者はオーラルでエアー入れるので必要性を感じたことがありません。
次にフロートの大きさです。大きければ大きいほうが海面で視認してもらえます。ただし大きくなればなるほど、収納スペースが必要となります。なにより入れるエアーの量が増えるので、エアーを入れるのに時間がかかります。浮力差も大きくなるため急浮上の危険性が高まります。慣れないうちからあまり大きなフロートを使うのは考え物です。
フロートの先端が魚のマークになっているフロート(Clown Fisn SMB)もあります。クマノミだったり、イルカだったり、いくつかの種類があります。遊び心満点で楽しいフロートです。多くのフロートが海面にあがっている時はどのチームのフロートか認識し辛いです。他人と違うフロートを使うことで自分の存在を海面にいる人々に知らせることができます。可愛いフロートなので人気者にもなれます。船上でのコミュニケーションツールとしても使えます。