フロートにフィンガーリールを使う方が多いです。コンパクトであることと安価であることが理由です。筆者はメジャーなリールは、ほぼすべて購入し、試したというくらいのリールマニアです。リールはリリースするとき、固定するとき、リールを巻き取るとき、いずれも自然な操作でおこなえることが理想です。かつ、絡まったり、引っかかったり、予期せぬ時にリリースされたりすることは事故につながります。かといって操作が重いリール(Scubaproのリールがこれに当たる)も良くないです。
いろいろ試した結果、MGE製のリールを使っています。私のまわりのテクニカルダイバーの標準装備ですので、良いリールだと思います。他社の欠点を補っている良く考えられた構造のリールです。減圧潜水をするときや沈船ペネトレーションをするときはMANTA製の専用リールを使っています。もはやこれは一般ダイバーが使うものではなく、沈船ペネトレーションで鋭利な鉄くずや珊瑚でリールが切れてしまうことまで考慮した本格的なリールです。
中途半端なリールを買うくらいならフィンガーリールで良いでしょう。フィンガーリールは長いものが多いです。通常のダイビングであれば15mで充分です。筆者は30mのリールをチェーンノットにしたり、ダブルチェーンノットにして使っていました。チェーンノットにすると絡まないので取り扱いが楽です。15mをチェーンノットにすると、安全停止のリールとしてはちょうど良い長さになります。
フロートをあげるときに上手くいかないという方はフロートやリールを違うものに変更して試してみることをおすすめします。実は自分のスキルの問題ではなく器材の問題だったということもあります。そのくらい器材の良し悪しの差があります。