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ラベンダー色の夜に

  • カレン・キースト

カールした濃い金髪が胸を覆い、ジーンズのウエスト部分からのぞいているへその周囲だけは、毛がまばらになっていた。その胸毛の間に乳首が隠れている。

エリザベスは鮮やかに思い出した。金色の体毛の間に隠れているへそも思い出した。

涙の形をした滴が、夏草に宿った朝露のように巻き毛にとまっている。金色の胸毛からのぞいている茶色い乳首を、親指でこすってみた。

汗の滴が男の喉元から、その胸の茂みへと伝わった。彼女はそれを指ですくい上げ、そのまま口元に運んで、汗の塩辛さを味わった。