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アンドレは出て行く気配を見せず、よりかかっていたかっこうから体を起こすと、胸からおへそのあたりに生えている胸毛に手をやっただけであった。
彼の体の重みや自分の胸に重ねられた胸毛の感触をいやというほど感じるハリエットだったが、それに反応を示すまいと必死に努力した。
アンドレにしっかりと抱かれ、彼のシャツの開いた胸もとに顔をうずめると、胸毛を顔じゅうに感じながらハリエットは泣きくずれた。