Balance Sheet Investing / はじめに


Balance Sheet Investing

投資において一番大切なもの

私が考える,投資において一番大切なもの,それは,投資手法そのものではありません。私の立場は,大きな分類の中ではファンダメンタルズ投資家ですが,おそらくは,テクニカル投資を選択したとしても,安定して結果を出せる人はいるのだと思います。

では,何が一番大切なのでしょうか。私が思うに,それは,人の内面,心の中にあります。自分の手法に,揺るぎのない自信を持つこと,それが答えです。

揺るぎのない自信といっても,例えば,1年で100万円が1億円に必ずなるとか,私の予想は必ず当たるとか,根拠のない自信のことを言うのではありません。自分自身を知る,つまり,自分には何ができて何ができないのかを熟知し,相手を知る,市場参加者が合理的でない行動を取るのはいかなる時なのかを熟知した上で,行動を起こしたり,起こさないことによって,揺るぎのない自信を持つのです。

そうは言っても,私自身,未だにその揺るぎのない自信を持つに至っていないことを告白しなければなりません。しかし,その答えに近づくためのヒントぐらいは,私の心の中にありそうです。

以下,私の心の中にある,小さな自信の芽がどこまで伸びるのか,描いていきたいと思います。もちろん,伸び続けるとは限りません。もしかしたら,枯れてしまうかもしれませんね。でも,それも一興です。

バリューアプローチの選択

バリューアプローチとは,市場において価格は必ずしも合理的には形成されていないということを前提とした上で,取引対象の本質的価値と価格が大きく乖離している時にのみ取引をするというものです。

話が難しくなりましたね。やはり,グレアムのミスターマーケットに登場してもらう必要があるようです。

ミスターマーケットは,とても気分屋で,毎日あなたの前に現れては違う値札を示します。あなたが,ミスターマーケットの申し出を断わったとしても,彼はそれを根に持つこともなく,値札を示し続けてくれます。

ミスターマーケットは,自分が値札を付けている商品の本当の値段を知りません。気分がよければ,とんでもない高値を付けるし,逆に憂鬱な時はあり得ないくらい安い値札を付けます。

あなたが,その商品の本当の値段を知ることができて,不機嫌なミスターマーケットから安く買い,機嫌が元に戻った彼にまた売り付けるということを繰り返せば,自ずと豊かになって行くはずです。

もちろん,商品の本当の値段には,正解が示されているわけではありません。手探りで見当を付けるしかないのです。また,ミスターマーケットが本当に不機嫌なだけなのかどうかも,はっきりわかるわけではありません。でも,手探りで自分が付けた値段と,ミスターマーケットが付けた値札との間に,はっきりとそれとわかるぐらい大きな糊代(のりしろ)があった時にだけ取引をすると決めておけば,仮に自分の付けた見当やミスターマーケットのご機嫌伺いに誤差があったとしても,そう大きな損失を被ることはないでしょう。

この糊代のことを,グレアムは,Margin of safety (安全域)と呼びました。商品の本当の値段を探り,十分な安全域がある取引だけをする,これなら,私でも出来そうな気がして来ました。

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