USARSim Controllers Install memo


河原林研究室 >> RoboCup Rescue Virtual Robot Memo >> USARSim Controllers Install memo

目次

MOAST

USARSimに完全対応しているコントローラ。

  • 階層型のモジュールで構成されていて、車輪の回転角の指定〜行きたいポイントの指定まで、どの階層のモジュールを起動させるかによって、色々なレベルの操作が可能。[補足 by 河原林]
  • UIとして、シェル系、GUI系があります。[補足 by 河原林]

USARSimで使えるものの中では一番GUIが発達していると思う。

  • マニュアルによるとセンサーを用いた地図の作成モジュールなどもあるが、我々はそこまで到達していません。[補足:by 河原林]

動作環境:Linux or Windows上のCygwin

この項目は、基本的にWindowsにCygwinを入れて使う人向けです。

 

我々が試した範囲では、Cygwinでは一部の機能が正常に動作しませんでした。現在のところコマンド系UIの一部の機能のみ(PM層とAM層で直進させること)のみ動作確認しました。

  • それ以外はコマンドで意図した方向に動かないなど原因が追究できていません。
  • GUI系はわれわれの環境では色々とエラーが出てしまい原因の追及ができていません。
    我々の動作確認状況の詳細は以下にあります。
    How to run Controllers#ra7d62d0

Cygwinのインストール

既にインストールされているなら飛ばしてください。
ただし、最新のバージョンにしておくことを推奨します。
Xも動かせるようにしておきましょう。

参考:http://journal.mycom.co.jp/special/2002/cygwin/

rcslibのインストール

<バージョン52(>
プロセス間の通信をするためのパッケージらしい。
ここ にはCygwin向けにコンパイルされたファイルとソースが用意されていますが、
どちらでもインストールできます。

  • コンパイルされたファイルの場合
    1. ダウンロード
      まず、Sourceforge(MOAST) からCygwin向けにコンパイルされたパッケージをダウンロードします。
      ファイル名は「rcslibV***-cygwin.trz」「rcsCygwinBuild?***.tgz」(***はバージョンナンバー)
      とかになっているので、最新のものをダウンロードしましょう。
      ダウンロード先は適当なフォルダ(ディレクトリ)でOK。
      ただし、Cygwinのディレクトリ内に入れておきます。
       
    2. 解凍
      Windows側から解凍ソフトを使っても大丈夫な筈ですが、
      ここではCygwinのtarコマンドを使います。
      解凍コマンド(Cygwin):
      $ cd /usr/local                     //解凍先のパス
      $ tar -zxvf [ファイルへのパス]/[ファイル名]       //解凍
       *事前に /usr/local のディレクトリは作っておきます。

      完了したら、WindowsExplorer?なりで C:\cygwin\usr\local に
      rcslibフォルダがあることを確認してください。
      ない場合は、出てきたrcslibフォルダをそこに移動してください。
       
  • ソースファイルの場合

GtkIのインストール

<バージョン1.9.0>
MOASTのGUIを使うために必要らしい。

 
  1. ダウンロード
    Sourceforge(Gtki) がありますが、07/11/20現在はダウンロードできるファイルがありません。
    そこで、UK Mirror Serviceのミラー などから gtki-1.9.0.tgz をダウンロードしてください。
    念のため、Wikiにアップしておきます。#ref(gtki-1.9.0.tgz)
    ダウンロード先は、Cygwin内の適当なディレクトリです。
     
  2. 解凍
    以下のコマンドを実行します
    $ cd /usr/local/src
    $ tar -zxvf [ファイルのパス]/gtki-1.9.tgz
     
  3. メイク
    make の実行・・・と行きたいところですが、
    先でダウンロードしたファイルの configure がなぜかDOS形式になっているため、
    実行すると改行コードでエラーが出ます。
    そこで、うまくいくようにnkfコマンドでLinux形式に変更します。
    $ cd /usr/local/src
    $ cp configure configure_dos       //バックアップの作成(configure_dos)
    $ nkf -e -Lu configure > configure    //変換
    (nkfコマンドがnotfoundと言われたら、コマンドをインストールします 参考:)

    ちゃんと変換できたら下記のコマンドを入力してインストールします。
    $ cd /usr/local/src/gtki-1.9.0
    $ ./configure
    $ make
    $ make install
    エラーが出なかったら、これで完了です。
     
  4. パスの設定
    自分のホームディレクトリ(/home/[ユーザー名])内にある .bashrc の、
    export・・・ と続く行の最後に
    export PKG_CONFIG_PATH=/usr/local/src/gtki-1.9.0
    という行を加える

MOASTのインストール

<バージョン3.1>
以上のインストールが完了したら、いよいよMOASTのインストールです。

 
  1. ダウンロード
    Sourceforge(MOAST) の moast の項目から最新バージョンのファイルをダウンロードします。
    ここでも、cygwin内の任意のディレクトリ内に保存します。
     
  2. 解凍
    以下のコマンドを実行します(Cygwin):
    $ cd [MOASTを置きたいパス]
    $ tar -zxvf [ファイルのパス]/[ファイル名]
     
  3. メイク
    以下のコマンドを実行します(Cygwin):
    $ cd [MOASTのパス]
    $ ./configure
    $ make
    以上で完了です。

Doxygen、Graphvizのインストール

MOASTで、RCS Diagnostics tool を使うのに必要らしいツール。

  1. ダウンロード
    • Doxygen

      <doxygen-1.5.4-setup.exe>
      Doxygenのサイト
      http://www.stack.nl/~dimitri/doxygen/
      の右のほうにある Download から、Windows向けのexeファイルをダウンロードする。
      (例:doxygen-1.5.4-setup.exe)

    • Graphviz
      Graphvizのサイト
      http://www.graphviz.org/
      の左のほうにある Download をクリック、規約画面で Agree を選択する。
      ここから、Executable Packages from AT&T という項目の、 Windows向けのファイルをダウンロードする。
       
  2. インストール
    それぞれ、exeを実行してインストールします。
    これらはCygwinにインストールされるのではなく、Windowsにインストールされます。
     

Javaのインストール

MOASTで、RCS Diagnostics tool のGUIを使うのに必要らしい。

  1. ダウンロード
    サン・マイクロシステムズのサイトここ から、
    Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE) for Windows の JDK 6 Update 3 をダウンロードする。

    「Acceptのラジオボタンをクリック後、目的のファイルをクリック・ダウンロード」で、
    登録無しでダウンロードすることができます。
     
  2. インストール
    ダウンロードしたファイルを実行し、インストールします。
    Cygwinで使うのでインストールするフォルダは、
    Cygwinのフォルダより下層に入れると良いでしょう。
     
  3. Cygwinの設定を変更する
    Cygwinのホームディレクトリにある.bashrcをテキストエデイタで開く。
    そして
    PATH=
    と続いている最後の行に
    PATH=/java/jdk1.6.0_03/bin:$PATH
    という行を追加する。
    これにより、CygwinはJavaがあるディレクトリを参照できるようになります。
     
  4. 確認
    Cygwinを起動し、
    javac
    というコマンドを打ってみる。
    Not found
    以外のメッセージが出れば成功です。

SimpleUI

Windowsなら一番使い方が簡単であろうコントローラ。
あくまで、テスト用(手動操作でロボットを動かす)。

  1. ダウンロード
    SourceForge(USARSim) の[Tools]の項から
    SimpleUI_***.zip(***にはバージョン名)をダウンロードします。
     
  2. 解凍
    ダウンロードしたファイルを、 +Lacha などで解凍します。
     
  3. インストール
    UT2004ディレクトリの下に「Tools」というディレクトリ(フォルダ)を作成し、
    解凍した中身を入れる。
    その後FreeImage?.dll、Info.html、SimpleUI.exeが同一ディレクトリ内にあるか、
    ut2004.exeと同じディレクトリ(UT2004\System)内にhook.dllがあるか
    をチェックします。ないならコピーしましょう。

ヘルプ

makeをするとエラーを吐いて失敗する(MOAST)

  • rcslibが所定の位置にあるか確認する
  • Cygwinに、gccの最新版をインストールする*1
    gcc4.1.2をインストールする手順を示します。
    参考:http://blog.goo.ne.jp/lucky_makomako2000/e/6fb984f773bc98efcc26333301836ed6
    上記URLより引用
    >mkdir /work
    >cd /work
    >wget ftp://ftp.gnu.org/pub/gnu/gcc/gcc-4.1.2/gcc-4.1.2.tar.bz2
    >tar xvfj gcc-4.1.2.tar.bz2
    >mkdir gcc4.1.2
    >cd gcc4.1.2
    >../gcc-4.1.2/configure
    >mkdir build-i686-pc-cygwin
    >cp -fdr ../gcc-4.1.2/include build-i686-pc-cygwin
    >cp ../gcc-4.1.2/config.sub build-i686-pc-cygwin
    >cp ../gcc-4.1.2/install-sh build-i686-pc-cygwin
    >make all
    >make install
    
    以上の作業で /usr/local/bin に gcc.exe をはじめとする実行ファイルが作られる。
    
    >gcc -v
    
    バージョンを確認して 4.1.2 であれば正常にインストール完了。
     *2時間程度かかるので注意

Cygwinにnkfコマンドをインストールする

  1. ダウンロード
    下記のサイトから、 nkf-*.*.*.tar.bz2 をダウンロードする(*はバージョン値)
    http://cygwin-je.sourceforge.jp/cygwin_je/release/nkf/
     
  2. インストール
    以下のコマンドを実行します
    $ cd [ダウンロードしたディレクトリ]
    $ mkdir nkf
    $ tar -jxvf nkf-2.0.4-1.tar.bz2 -C nkf
    $ cp nkf/usr/bin/nkf.exe /bin/
    $ cp -R nkf/usr/share/* /usr/share/

*1 エラーを何とかする過程でgcc4.1.2もインストールしてみたが、実際のところエラーの原因はrcslibが適切な場所に展開されているかどうかの可能性が高いと思われる。by 河原林