平成19年度建設工事技術者研修会資料


はじめに

研修会資料から

 皆様方には日頃より土木行政の推進にあたり多大なご協力をいただいており ますことにお礼申し上げます。  さて、つい先般、県内で受発注された公共工事の平成18年度の請負金額は 1,108億円でピークであった平成10年度3,757億円の29.5%まで減少したこと が新聞報道されました。公共工事に大きく依存する建設業は、市場の大きな構 造変化の中で供給過剰となり受注の減少、利益率の低下などにより厳しい経営 環境にさらされています。このような厳しい経営環境を背景に全国的には著し い低価格での受注や丸投げなどにより下請け業者などへのしわ寄せや労働条件 の悪化、安全対策の不徹底などが懸念されています。  一方、公共工事は調達時点で品質を確認出来る物品の購入とは基本的に異な り施工業者の技術力などにより工事目的物の品質はもとより、工事実施段階に おける工事そのものの質も左右されるという特性があります。  これあのことも踏まえ県では技術力に優れた企業、地域で頑張る企業が成長 していける環境づくりを目指して入札契約制度等の改善を進めてきました。折 しも、平成17年4月1日に施工された「公共工事の品質確保の促進に関する法律」 では、従来の価格競争のみの入札方式を改め、価格と品質などを総合的に評価 して落札者を決定する事が打ち出されましたので、発注者は個々の工事の内容 に応じて適切な技術力を持つ施工業者を選定すると共に監督、検査を適切に実 施することにより公共工事の品質を確保することが必要となりました。  入札・契約制度では、平成19年度には、総合評価方式の拡充や一般競争入札 の拡大を進めます。特に総合評価方式は、7千5百万以上の全ての建設工事に 原則として適用します。  次に工事監督業務などを通して施工計画、施工管理などに今まで以上に細心 の注意を払うと共に、発注者と受注者がお互いに知恵と工夫を出し合い一体と なって技術力の向上などに継続的な取り組みを行い、組織として、また個人と してのさらなる資質の向上を図っていきたいと考えています。  検査では検査技術に関する統一性、公平性を重点課題として、品質の向上に 資するよう新技術・工法な対する適正な評価にも引き続き取り組むと共に総合 評価方式などの入札・契約制度に対応できるよう監督・検査をおこないます。 また、工事成績評定の方法についても、これまで以上に改善を進めます。  今回の平成19年度版の研修資料は18年度版のいくつかの改訂や、より理解度 を高めるためにその他の資料を追加しております。是非本資料を理解され、 今後の公共工事を施工する上で有効に活用されることを願うものであります。

平成19年6月 高知県土木部建設検査長

目次

  • 第1章 重点施策など
  • 第2章 建設工事請負契約
  • 第3章 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律
  • 第4章 高知県建設工事共通仕様書
  • 第5章 施工管理について
  • 第6章 検査
  • 第7章 施工計画
  • 第8章 その他資料
  • 第9章 施工管理・検査等に関するQ&A
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