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よく、いいゲームは操作性が良いといわれますが、
そもそも、操作性とは何でしょうか。
例えば、車の場合、
ハンドルをきりやすくカーブが曲がりやすい
などということが操作性の良い車になります。
ゲームの場合、動かす対象は、自機です。
とするならば、ゲームにおける操作性の良さとは、
ということであると思います。
操作性が良いゲームには、色々なパターンがあると思いますが、
以下、操作性が良いゲームの例を列挙します。
PCでの入力デバイスとしては、
大きく「マウス」と「キーボード」に分かれます。
他にもジョイスティックがありますが、
対象ユーザを考えるとどうしても幅が狭くなってしまいます。
ですので、対象を「マウス」と「キーボード」に絞り込んだほうが
遊んでもらえる確率が高くなります。
(ジョイスティックは補助的なものと考えるのが正しいのかもしれません)
ゲームの入力デバイスとして、マウスを使用するメリットとして、
ということがあげられます。
マウスは、画面の端から端まですばやく移動するのが得意なので、
画面内にたくさんいる兵隊をすばやく選択したりする、リアルタイムシミュレーションゲームなどのように、
正確な動作は要求しないが、すばやい操作を要求するようなゲームは、マウス操作が有利です。
また、2つ目のメリットも重要で、
遊んでもらいやすい
ということにつながると思います。
マウスのデメリットとしては、
ということがあげられます。
基本は2ボタンなので、どうしても作ることができるゲームの範囲が限られてしまいます。
また、マウスは大雑把な動きしかできないので、
シューティングの弾避けなど、細かい動作を要求するものには向いていません。
他のデメリットとしては、作り手からすると、マウスの座標を意識する必要があり、
複雑なプログラムが要求されたり、インターフェースを変更する場合の修正範囲が
どうしても大きくなりがちです。
キーボードのメリットは以下のようになります。
ノートユーザーの中には、「場所をとるのが嫌」という理由で、マウスを使っていない人が結構います。
そういった人に楽しんでもらえる確率が出てくるでしょう。
基本的には、キーボードのほうがゲーム向きです。
ゲームの主要なジャンルであるアクションゲームやシューティングゲームは、正確な動作を要求することが多いからです。
また、その気になれば、全てのキーに動作を持たせることが可能なので、
マウスと比べて、作れるゲームに制限がないのも特徴です。
デメリットとしては、
キーの割り当てを覚えてもらう必要がある
ということがあります。
フリーゲームをするときに、たまに「開始ボタンはどれだー」
と悩むときがあります。
(基本的に「Z」か「Enter」か「Space」が開始ボタンなのですが。。)
その分、マウスと比べてとっつきにくい感じがあります。
他にも、
カーソルキーの動作が難しい
ということがあげられます。
(マウスに比べれば全然良いですが。。。)
つまり、
激しいアクションゲームは厳しい
ということがいえます。
やはり、ゲーム専用につくられたコントローラにはかないませんね。。。
まあ、そこらへんがPCで作れるゲームの限界といえるかもしれません。
おそらくマウス向きなのは、
であると思います。
キーボード向きのゲームは、
でしょうか…。
ジョイスティックが必要なゲームは以下の場合であると思います。
ジョイスティック必須であると、対象プレイヤーの幅を狭めてしまうので、
できれば避けたほうがいいかもしれません。
逆にいえば、こういったゲームはPC向けでないゲームといえるかもしれません。
分かりやすい操作のゲームを考えるとすれば、
ベストは、カーソルキー(マウスの移動)と一つのキーを組み合わせた、
「ワンキーゲーム」です。
ただ、ワンキーのみでは作れるゲームは、
プレイヤーの選択可能な動作が1つであるので、
自由度が低いゲームともいえます。
当然、シンプルなゲームしか作れないので、
奥が深いゲームは作れません。
2ボタン制であれば、
作れる幅のゲームもほどほどで、操作も分かりやすいので
一番バランスがよいです。
2ボタンの割り当てとして、RPGであれば、
となります。
またアクションゲームなどであれば、
という割り当てが可能となります。
2ボタン制を考える際に重要となるのが、
どちらがメインとなるボタンか
ということです。
具体的には、回数を多く押すボタンをメインボタンとします。
先ほどの例で言えば、
RPGにおいては「決定ボタン」、
アクションゲームにおいては「ジャンプボタン」
が、メインボタンとなります。
逆に、「キャンセルボタン」「攻撃ボタン」はサブボタンとなります。
さて、入力デバイス別に、2ボタン制の割り当てを考えてみます。
マウスの場合は、以下のようになります。
キーボードは、少し難しいのですが、
とするのが一般的であると思います。
操作を複雑にしてしまうと、ゲームそのものをプレイしてくれなくなる確率が高いです。
作り手は、テストプレイを充分にしているので問題ないのですが、
はたして、初めてそのゲームをプレイした人が、その操作を理解できるでしょうか?
ということをしっかり考える必要があります。
また、採用する操作が一般的であるか、ということを考える必要があります。
例えば、キャラの移動動作を「マウスの移動」ではなく、
「左クリックするとマウスがポイントしている場所にキャラが移動する」とした操作は一般的ではありません。
この場合には、チュートリアル画面を用意し、その操作を(プレイヤーに)教育する必要があります。
また、独創的なゲームでは、操作性が特に重要となる気がします。
というのも、システムの理解に時間を割いてもらう代わりに、操作方法を簡単にしてプレイヤーの負担を減らす必要があるからです。
本当にこの操作性が良いのか?という客観的な視点を持つのは難しいですが、
面白いゲームを作るのに重要な要素であると思います。
以上、.1064でした。