このプロジェクトでは、９月２４日公開討論会「サブカルチャーについて」にて問題提起の発表を予定しています。
活動の目的と活動内容は次のとおりです。
活動の動機 †
メディアをとおしての戦争体験を議論することの必要性
- 戦争体験者の減少
- メディアを介しての戦争体験者の増加
- 発表者の世代にとって戦争体験はメディアを介してのものでしかありえない
アニメ・マンガにあらわれる戦争のイメージについての疑義
- 仮想敵としての三崎亜記『となりまち戦争』（p76）
活動の目的 †
サブカルチャー（この場合はマンガやアニメなど）をとおしての戦争体験として、マンガ・アニメにあらわれる戦争のイメージについて問題提起すること。
活動内容（問題提起の内容） †
アニメやマンガにえがかれた戦争は本当にいうとおりか？（主要論題）
- アニメやマンガにえがかれた戦争はどのようなものか？
- アニメやマンガにえがかれた戦争はどのように見ることができるのか？（How to）
- 先行研究
- 夏目房之助『マンガと「戦争」』
- メディアを介しての「戦争体験」として
- マンガにえがかれた「戦争」イメージによってマンガによる戦後史の素描をおこなう
- マンガにはその時代の戦争のイメージが反映する（前提）
- もっぱら戦後にかかれたマンガを扱う（対象）
- それぞれの時代のマンガが戦争をどのようにえがいているのかを列挙する
- その際の分析には、おもに図像解析的な方法と物語解析的な方法をもちいる
- 時代ごとに列挙した結果を時系列にならべてメディアを介しての戦争体験の通史的な変遷を論じる
- 戦争の定義が多義的であること
- 著者の系譜的な時代史
- 言及の甘さ (1)７０年代以降の作品について(2)アニメについて(3)少女漫画について
- このプロジェクトでの見方
- サブカルチャー（この場合はマンガやアニメなど）をとおしての戦争体験として
- マンガ・アニメにあらわれる戦争のイメージについて扱い、問題提起する。
- マンガ・アニメ作品にあらわれる戦争を「定義」「描かれ方」そして「定義の方法」という３つの要素で分類する。
- その結果をおもに「定義」という観点から夏目房之助『マンガと「戦争」』と比較する。
- 戦争の定義が多義的であることについて、そもそも、それぞれどのようなものを戦争と定義しているかということに光りをあて、著者の曖昧にしてきた叙述をより厳密にみることにつとめた。
- 著者の系譜的な時代史について、問題とされることは無謬の観察点であったが、戦争の「定義の方法」に「内的・外的」の区別をあたえることによって観察点を存在をあきらかなものとしようとつとめた。
- 言及の甘さについて、それぞれ著者の手薄な箇所を調査対象に選ぶことで著者の述べえなかった箇所をおぎなおうとつとめた。
- 分類にもちいている定義が十全とはいえない。
- 分類対象の絶対量が少ないため分析結果がゆらぎがちである。
- マンガ・アニメ作品をあげて、作品にえがかれている戦争がどのようなものか述べる。
- 士郎正宗（2001）『アップルシード � �(メディアファクトリー)
- 松本零士（1998）「碧血の旗」『コクピット・レジェンド � �(小学館 1999)
- 藤崎竜（1996）『封神演義』（集英社）
- etc.
→主要論題に答える。
備考 †
- 戦争の定義について
- 他にないか？
- 分類＆分析を有効にするために言い尽くすことを目標とする。
- まとめた方が良いものはないか？
- 定義の変遷と戦争の発見について
- 戦争の描かれ方について
- 他にないか？
- 言い尽くすことを目標とするわけではない。
- ブレインストーミングをモデルとする。
- 総合的な議論
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