行川アイランド なめがわあいらんど Namegawa-island
住所 千葉県勝浦市浜行川606番地
ホーム 1面1線
放送 外房線PRC放送(ATOS原形型)
発車メロディ ベル
駅レベル 無人駅
旧国鉄時代に商用施設の名前を付けた、数少ない駅の一つである。
元々、行川アイランドを訪れる観光客のために設置された臨時乗降場だったため、勝浦市と鴨川市の境界(旧上総・安房国境)に近い山間部に無理やりホームが作られている。ここが、外房線沿線の行川アイランド付近で唯一国道128号側に開けた場所だったためである。
国鉄民営化以降、たびたび存続の危機にあり、2001年(平成13年)の行川アイランド閉園後にも廃止が検討された。勝浦市および地元住民の要望により無人駅として残されているが、行川アイランド自体が人家の少ない所にあったため、近くの集落までは約1kmも離れているうえ、山に囲まれた地形で駅からはその姿さえ見えない。駅から行川アイランド跡地へつながる国道128号の歩道橋上から1軒だけ人家が見える程度で、秘境駅の様相を呈している。
行川アイランド跡地は閉園時のまま残されており、カーテンが閉められたままの入場券売り場、鉄柵でふさがれた園内入口のトンネル、錆び付いた案内板など、無惨な光景をさらしている。跡地は2004年(平成16年)に共立メンテナンスが取得。高齢者定住ホームの建設を予定している。