Oolong


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烏龍茶とは

烏龍茶とは中国茶の一種で、茶葉を発酵途中で加熱して発酵を止め、半発酵させたお茶です。これを青茶と言います。青茶の「青」は中国語では「黒っぽい藍色」を指しており、他にも茶葉を摘んだ直後に加熱して発酵させない緑茶や、完全に発酵させ乾燥させた紅茶などがあります。 烏龍茶という名前は、中国広東省で製茶されたお茶の形状や色が鳥のように黒く、竜のように曲がりくねっている為名付けられたとも言われています。

産地

起源

中国広東省東部の潮州市潮安県の「石古坪」や鳳凰山周辺の「鳳凰単叢」が烏龍茶の起源と憶測されています。

生産量

中国福建省が第1位で、第2位は台湾となっています。中国福建省北部にある武夷山市の武夷岩茶が烏龍茶の代表的な銘柄ですが、日本においては福建省中部の安渓県の「鉄観音」の知名度が最も高く、香港においては「水仙」が有名です。 台湾産の中では南投県鹿谷郷の凍頂烏龍茶や台湾中央山脈の梨山、阿里山、杉林渓など標高1000m以上の茶園で生産される高山茶、首都の台北郊外で生産されている文山包種が質の高さで有名です。


代表的な銘柄

武夷岩茶

中国福建省の北部にある武夷山市の武夷岩茶(ぶいがんちゃ)は烏龍茶の代表的な銘柄として、また英国人によるインド産紅茶の原型となったとお茶として有名です。その中でも大紅袍(だいこうほう)は、国が管理する茶樹で国賓待遇の客に提供されているそうです。また、白鶏冠・水金亀・鉄羅漢などと合わせて四大岩茶とも呼ばれています。

鉄観音

福建省南部にある安渓県の鉄観音(てっかんのん)は南岩に分類されます。日本で最も知名度が高い銘柄です。

水仙

水仙は中国広東省と福建省で生産されています。香港で最も知名度が高い銘柄です。

鳳凰単叢

鳳凰単叢は中国広東省潮州市の銘茶です。鳳凰山周辺で生産され、現在の烏龍茶の起源とされています。


凍頂烏龍茶

凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)は、元々台湾南投県鹿谷郷東部の山腹で栽培されていた烏龍茶の名称です。現在では台湾の広範囲で栽培され、台湾を代表する烏龍茶となっています。味は緑茶と似ていますが、殺青を行っている為緑茶とは異なる独特の爽やかな香りがします。 19世紀中頃、挙人の林鳳池が大陸から伝えられたお茶の苗を持ちこみ、台湾の凍頂山で栽培したことが始まりとされています。しかし、台湾を代表するようになったのは、1970年代の日台断交後に台湾において経済開放政策が推進され、凍頂山一帯が輸出茶の開発や栽培のモデル地区として選ばれてからです。 1980年代に入ると製茶技術の改良により品質の向上が進み、着香料を加えずにバニラの香りがする金萓種や独特の香りがする四季春種、翠玉種などの品種が開発され、現在では台湾のみならず日本においても支持されるようになりました。

東方美人茶

東方美人茶は台湾東北部の新竹県峨眉郷などで生産され、白毫烏龍茶(はくごううーろんちゃ)とも言われています。白蝋虫という害虫に茶葉が食べられる事で、独特の香りと味わいが生まれます。

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2006-02-28
 
 

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