医療と法律 / resume070918


平成19年度 医療と法律 第1回 医事法総論

C1:9/18?、C2:9/21?


医療と法の関わり

1. 生命誕生の周辺における法
人工妊娠中絶(第4回)/生殖補助医療(第5回)/遺伝子技術の応用(第6回)
2. 生活の場における医療と法
患者の自己決定権(第2回)/医療情報(第3回)/人体実験と新薬開発(第7回)
3. 生命終息の周辺における法
治療拒否と自殺(第8回)/脳死と臓器移植(第9回)/安楽死と尊厳死(第10回)
4. 医療過誤訴訟
医療過誤判例(弟11回〜第13回)


医事法の目的

医事法とは医事に関連する法を指し、日本医事法学会規約3条に次のような目的が設定されている。
医事法にはその研究を通じて国民の健康で文化的な生活の確保に貢献する目的がある。
医事法学会の創設が1969年と比較的歴史が浅く、医事法という講義が大学で設定されたのは比較的最近であり、かつては法医学で扱われたり、医事法制という形で講義展開されたりしてきました。しかし、現在では医療系だけではなく法学系の大学でも講義されるようになり、広範囲にわたって検討の対象とされるようになりました。その理由として以下の項目が挙げられます。
?医学・医療の進歩によって初めて問題となる領域が検討対象である
?患者の意識の変化人格概念の浸透が医療の現場まで波及した
?医療に対する期待の増大と社会が負担できる資源の限界との問題がある
?医療現場における弱者である患者保護の必要性が認識されるようになった
?医療は生命・身体・健康の問題であるために選択の余地がない(少ない)
?論者によって価値観が異なるために結論が様々である

日本には、「医事法」という名の法典は存在しないが、多くの医事に関係する法規が存在する。これらを資格法と