不可解なイギリス


イギリスという国はない

これは日本人にはわかりにくい概念だから、義務教育段階ではスルーしているか、もしくは僕がバカで教師の言うことを聞いていなかったかのどちらかに違いないのだが、とにかくイギリスという国はないのは間違いない。最近はサッカーで「イングランド」という国が(なぜだか)出ていることから、知られるようになったんじゃあないかなあ。

イギリス文化

イギリスって国は不思議だ。正統、伝統、と言うイメージ。そのくせ二枚舌を駆使し、横柄。マスコミは誰も言わないけれども、中東が血みどろになっているのはイギリスの二枚舌が最大の原因。『アーロン収容所』を読めば、その横柄さが分かる。そのくせ、日本人はやたらとイギリスを礼賛している節がある。アーロン収容所を百回読み直してもらいたいモノだ。

『アーロン収容所』

若い奴が読んで、その感想をwebページに書いているのを読んだ。「立場が下の人間に対して、人間相手ではない態度をとる。それがごく自然のこととして身に付いている」ということが主旨なんだけれども。若い奴は読解力がなく、理解されていない。ゆとり教育は読解力も奪っちゃったのですね。いくら名著が残っても、読解力がなければ全然その趣旨は広まらないモノなのだなあと感じた。やっぱり教育ってのは国の最重要国策じゃなければならないなあ。

閑話休題。僕らの祖父や祖母の世代が、日本人に対してそういう態度だったのだ。今の世代から対して時間はたっていない。イギリス人の根底にはこういう面もあるということを、我々日本人は忘れてはいけないと思う。 これはイギリス人だけではなく、欧米人および白人全体にも根がついていると僕は思っているけれどね。