苦情受付処理係


本当に悪いのは誰?

まだまだ。途中だし。

2004-11-15 00:09:28

本文

 僕の職業は、いわば「苦情受け付け係」みたいなところで、いろんな意見を頂く。傾聴に値する貴重なご意見から、単なる言いがかりまで。

 そんな中、「?」という意見を多々もらうことがある。内容は書かないけれど、似た例で話すとこういうことだ。

 児童虐待で子供が殺され、両親が逮捕される。調べてみると、近所の人たちは以前から警察に連絡をしていた。これは警察の怠慢のせいで殺されたんだ、とも言いたげなマスコミ報道がある。同様に以前から児童相談所に通報があったが、児童相談所は特に何もしなかったというマスコミ報道がある。警察や児童相談所が子供を殺した、とばかりのイキオイで。

 はいはい、たしかに怠慢なのかもしれない。けれどもこの場合、実際に殺したのは両親であって、一番悪いのは殺人犯の両親である。それを忘れていないか??本当に悪い奴は虐待した犯人であって、そいつが虐待さえしなければ何も問題ない。最近、責任を転嫁する例が非常によく見られるのでちょっと驚いている。しかも、犯人をかばい立てするかのような責任転嫁の仕方なのだ。(その責任の転嫁先は行政であることがほとんどなのは何でだろう。)

 渡航禁止勧告が出ている地域に出向き、テロリストにあっさり人質にされる。一番悪いのは誘拐そして脅迫という卑劣な手段に出たテロリストに他ならない。人質やその他が一番悪いわけではない。(もちろん責任はゼロじゃあ無いと思うけれども)「自己責任」という言葉を席巻させた事件だって、そこのところを見失っている論が多々あることにはちょっとげんなりした。

 これは一体どうして?苦情を受け付けながら、こんなことを考えるのであった。