PSNR
PSNR(Peak Signal to Noise Ratio) †
単位dB(デシベル)。高いほど良い。圧縮後の画質がどのくらい劣化したかを測る尺度のひとつ。素材映像と圧縮映像の歪みの比率を対数で表したもの。
- 長所
- シーンカットの無いシークエンスを、設定だけ変えてエンコードした場合、PSNRが高いほど画質が良い。
エンコードの過程で変化するパラメータ(RDOやレートコントロール)を最適化するのに役立つ。
- 短所
- PSNRの値そのものは無意味。PSNRが同じでも、素材同等になるケースもあれば汚いアーティファクトが出る事もある。これは素材の長さとエンコードに使うアルゴリズムのタイプに依存する。従って、大きく異なるアルゴリズムの比較には使えない。また、シーンカットをまたがるbit配分を、PSNRに基づいて行うのは無意味。
目に見えないアーティファクトであっても、PSNRに大きく影響するものがある。その一方、ブロックノイズのように、非常に目立つにも関わらず、PSNRにほとんど影響しないアーティファクトもある。
SSIMも参照