来生たかお大百科/コンサート
解説 †
オリジナルアルバム『I Will...』のタイトルを冠した、歌手デビュー10周年記念のコンサートツアー。
全国40箇所で開催されたが*1、1986年10月1日が初日という記述がある一方で、同年8月23日、御殿場を皮切りにスタートするとの記事も存在する*2。
来生は、シンセサイザーを大幅に減らし、音も見た目もシンプルなものにしたいと思ったという*3。
9月3日、来生、マネージャー、舞台監督、レコーディング・ディレクター、プロデューサー、楽曲のアレンジを担当する松田真人が集まり、初めての打ち合わせが行われ、「シンプルに、若々しく」というコンセプトやステージのオープニングの演出等が決定した*4。
9月9日、来生邸にて舞台監督やマネージャーと共に曲順や各演出等が話し合われた*5。
9月10日、都内某所で舞台美術や照明、PA等の裏方の打ち合わせが行われた一方、来生はマネージャーとステージ衣装を選びに出掛けた*6。
9月15日、目黒の喫茶店にて、来生、松田、マネージャーの3人で楽曲のアレンジの打ち合わせが行われた*7。
リハーサル †
9月22日、都内某スタジオに「スタートル」の面々が集まり、リハーサルが行われた。特に重点的に行われたのは「涼しい影」だった*8。
また、9月25日から28日まで、神奈川県は箱根にて合宿が行われた。合宿はテニスから始まり、リハーサルは午後から別荘地内のスタジオで行われた。合宿の後半2日間は、通しリハーサルが行われ、1曲ごとに演奏時間が計られてアレンジが調整された*9。
9月30日、都内某スタジオで通しリハーサルが行われた*10。
ツアー初日、雨天の10月1日は、12時に来生やスタートルが会場入りをし、14時からの通しリハーサルは本番通りの衣装で行われた*11。
翌1987年1月6日のリハーサルは、別の仕事で欠席したドラムの河野道生の代わりに江口信夫が参加した*12。
美術 †
オープニングでは会場にラジオの雑音が流れ、チューニングが合うと「Much more...」が流れ始まるという演出がなされ、ステージには「I Will...」と記された緞帳が掛けられた*13。
「ハート・ブレイク・ウェイブ」ではミラーボールが使用され、間奏でメンバーが紹介された*14。
楽曲 †
「そっとMIDNIGHT」「ハート・ブレイク・ウェイブ」では、エレキギターを手にした*15。
「はぐれそうな天使」「シルエット・ロマンス」は新たなアレンジ(後者はボサノヴァ風)が施された*16。
その他 †
ステージの途中で来生の衣装替えが行われ、前半は「カジュアルな英国風スタイル」、後半は「シックな大人のムード」だった*17。
本ツアー期間中*18、福島県郡山市において野球大会が開催され、来生がスタッフと組んだチーム「スタートル」は、地元イベンターやFTV*19福井放送のチームと対戦し、来生は第1戦で4番打者及び完投ピッチャー、第2戦でも2回まで投げたが、両試合共に完敗した*20。なお、10月にも愛知県名古屋市で野球を行っている*21。
また、福島県いわき市ではテニスを行い*22、12月21日には岩手県花巻市にてボーリング大会が行われ、1位、2位は地元イベンター、3位は来生だった*23。
各公演 †
- 7、8、9日目(北海道)*24
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- 10月15日:東京の羽田空港から北海道の千歳空港へ移動。13時に札幌市のホテルに到着し、河川敷にあったテニスコートを利用。15時に北海道厚生年金会館に入り、リハーサル後、同会場の楽屋にて「K氏とのお茶飲み会(ファンの集い)」開催(参加人数:15名)。20時35分に終演、イベンターと共に北海しゃぶしゃぶで食事。24時半、ホテル着。
- 10月16日:7時半に起床。ホテルの厚意で本来の営業時刻から1時間早い8時から11時までテニスコートを利用。13時、特急ライラックで旭川市へ。15時、旭川市公会堂に入り、「生姜ラーメン みづの」で食事*25。23時、終演後に大型バスで函館市へ9時間の移動。
- 10月17日:7時、会場でもある函館グランドホテルに到着。テニスの予定を変更して6時間程、仮眠。終演後、風邪気味の中、宴会場で食事。鍋物と大蒜焼きで鋭気を養うも一足先にホテルへ。
- 10月18日:朝一で東京へ移動。
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- 31日目(愛知県)
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主催:FM愛知、シェルハウス(※ジェイルハウス『中日新聞』1986年11月26日付広告(中日新聞社/1986.11.26))/後援:キティ、ポリドール
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スケジュール †
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No. | 日付 | 会場 | 開場/開演 | 料金/席種 | 備考 |
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1 | 1986.10.01(水) | 東京都・立川市民会館*26 | 18:00/18:30 | | 初日 | 2 | 1986.10.02(木) | 新潟県・上越文化会館 | | | | 3 | 1986.10.03(金) | 千葉県・千葉県文化会館*27 | | | | 4 | 1986.10.04(土) | 愛知県・一宮市民会館*28 | | | | 5 | 1986.10.07(火) | 埼玉県・埼玉会館*29 | | | | 6 | 1986.10.13(月) | 岐阜県・岐阜市民会館*30 | | | | 7 | 1986.10.15(金) | 北海道・北海道厚生年金会*31 | | | ファンの集い「K氏との茶飲み会」開催*32 | 8 | 1986.10.16(木) | 北海道・旭川市公会堂*34 | | | 同地「生姜ラーメン みづの」に「1986.10.16」付のサイン色紙あり | 9 | 1986.10.17(金) | 北海道・函館国際ホテル グランドホール*35 | /19:00 | 3500円/ | *36 | 10 | 1986.10.22(水) | 島根県・島根県民会館*37 | | | | 11 | 1986.10.24(金) | 島根県・岩国市民会館*38 | | | | 12 | 1986.10.25(土) | 広島県・広島郵便貯金会館*39 | | | | 13 | 1986.10.26(火) | 山口県・山口市民会館*40 | | | | 14 | 1986.10.28(火) | 神奈川県・神奈川県民ホール | | | ツアーかどうかは不明 | 15 | 1986.10.29(水) | 兵庫県・神戸国際会館*41 | | | | 16 | 1986.10.30(木) | 京都府・京都会館第一ホール*42 | | | | 17 | 1986.10.31(金) | 茨城府・茨城県立県民文化センター*43 | | | | 18 | 1986.11.05(水) | 富山県・富山県民会館*44 | | | | 19 | 1986.11.07(金) | 新潟県・新潟県民会館*45 | | | | 20 | 1986.11.14(金) | 長野県・長野市民会館*46 | | | | 21 | 1986.11.15(土) | 新潟県・長岡市立劇場*47 | | | | 22 | 1986.11.17(月) | 秋田県・秋田市文化会館*48 | | | | 23 | 1986.11.18(火) | 山形県・山形県民会館*49 | | | | 24 | 1986.11.19(水) | 福島県・若松市民会館*50 | | | | 25 | 1986.11.21(金) | 福島県・いわき市平市民会館*51 | | | | 26 | 1986.11.22(土) | 福島県・郡山市民文化センター*52 | | | | 27 | 1986.11.26(水) | 埼玉県・サンシティホール*53 | | | | 28 | 1986.12.10(水) | 大阪府・フェスティバルホール*54 | | | ファンの集い「K氏との茶飲み会」を17時から開催*55*56*57 | 29 | 1986.12.16(火) | 静岡県・浜松市民会館*58 | | | | 30 | 1986.12.17(水) | 静岡県・静岡市民文化会館*59 | | | | 31 | 1986.12.18(木) | 愛知県・愛知厚生年金会館(ウェルシティなごや)*60 | 18:00/18:30*61 | S席3500円/指定席*62 | | A席3200円/指定席*63 | | 32 | 1986.12.20(土) | 青森県・青森市文化会館*64 | | | | 33 | 1986.12.21(日) | 岩手県・岩手県民会館*65 | | | | 34 | 1986.12.24(水) | 栃木県・宇都宮市文化会館*66 | | | | 35 | 1986.12.26(金) | 東京都・中野サンプラザホール*67 | 18:30/19:00*68 | 3500円/指定席*69 | *70 | 36 | 1986.12.27(土) | 3500円/指定席*71 | 37 | 1986.12.28(日) | 17:30/18:00*72 | 3500円/指定席*73 | 38 | 1987.01.08(木) | 福岡県・福岡市民会館 | 18:00/18:30 | S席3500円/指定席 | ファンの集い「K氏との茶飲み会」を17時から開催*74*75*76 *77 | A席3000円/指定席 | 39 | 1987.01.09(木) | 熊本県・熊本市民会館*78 | | | | 40 | 1987.01.21(水) | 宮城県・宮城県民会館*79 | | | 最終日*80 *81 |
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出演 †
- Vocal, Piano, Electric Piano, Electric Guitar:来生たかお/Keyboards:松田真人、柿崎洋一郎/Guitar:鳴海寛/Electric Bass:多田文信/Drums:河野道生
1987.01.08(木)/1987.01.09(金)
- Vocal, Piano, Electric Piano, Electric Guitar:来生たかお/Keyboards:松田真人、柿崎洋一郎/Guitar:鳴海寛/Electric Bass:多田文信/Drums:江口信夫
コンサートスタッフ †
- Stage Designer:Tadashi Mori(金井大道具)/Lighting Director:大喜多幹弘(OFFICE 215)/Lighting Technician:Isamu Sakazaki(OFFICE 215)/Concert Mixer:大坪仁信(SOUND MAN)/Stage Manager:木島隆(KITTY ARTISTS)/Stage Technician:Keiji Mukoube(KITTY ARTISTS)/Transport:Hirofumi Maeda(SUNPLANT)/Costume:Gum Gum inc./Personal Manager:竹脇隆(KITTY ARTISTS)/Stage Director:柴田幹夫(KITTY ARTISTS)/Producer:堀江芳春(KITTY ARTISTS)、角野禎(KITTY ARTISTS)
ツアープログラムスタッフ †
- 来生たかお & えつこ、Iwao Shirota、Naoko Mogi、宮崎真哉、竹脇隆、渡辺智加
- Special Thanks to BECAUSE、KITTY MUSIC CO.、KITTY RECORDS INC.、KITTY IZU STADIO
- Photo by Masanori Yamaguchi/Designed by SOSAKUKAN/Printed by PROCESS
1986.12.10(水) †
オープニング曲=Much more...
- WE WILL
- 夢の途中
- そっとMIDNIGHT
MC
- 夏色の彼方
- 恋のHard days
- Simply
MC
- 浅い夢
- 涼しい影
衣装チェンジ
- 涙嫌い
- 夢の加速
MC
- フェアウェル
- 幸福
- はぐれそうな天使
- 今のままでいて
- 夢の肌
- ハート・ブレイク・ウェイブ*83
- 窓を開けますか
- これから始まる物語
花束贈呈
- シルエット・ロマンス
- Goodbye Day
※20,21:アンコール
※3,16:Electric Guitar/6:Electric Piano/7:Piano Solo/8:Piano Solo + スタートル(エンディングから)/11〜15,17,18,20?:Piano
関連アルバム †
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