1973年、来生がキティレコードでインスペクターの職務に就いていた頃のデモテープ内の1曲で、プロデューサーの多賀英典に初めて認められた楽曲である。因みに、多賀に自演曲作りと同時に編曲の仕事を勧められていた林哲司も、本曲を収録した亀渕のアルバム『Touch Me, Yuka』に参加しており、それがキティミュージック所属作家の第1号になったきっかけで、来生も同様に多賀の方針で作家活動から始める事になったのだという*1。
来生えつこは、元々「酔いどれポルカ」というタイトルを付けていたが、世間は黒澤明監督の東宝映画『醉いどれ天使』(1948)のイメージが強かった所為か、「酔いどれ天使のポルカ」と誤ってクレジットされてしまったという*2。
来生がカヴァーをする際に「ジグザグ」と改題し*3、その後に亀渕がシングルカットをする際には「ジグザグ(酔いどれ天使のポルカ)」というタイトルにされた。また、来生がコンサートで「ジグザグ(酔いどれ天使)」を歌う際は、「酔いどれ天使のポルカ」と紹介する事が専らである。
来生版のオリジナルヴァージョンと異なり、曲中に裏声は使われていない。
因みに、本曲と共に「コンデンスミルク」もレコーディングされたが、結局、未発表となった*4。
発売年月日 | 収録作品 | メディア:規格品番 | 発売元/レーベル | トラック | 備考 |
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1974.03.21 | Touch Me, Yuka | LP:MR-5040 | ポリドール | SideB-4 | ●オリジナルアルバム ○作詞者名義:来生悦子/作曲者名義:来生孝夫 |
1977.12 | ジグザグ(酔いどれ天使のポルカ) | EP:DKQ-1023 | キティレコード | SideA | ●オリジナルシングル(シングルカット) ◎タイトル表記:ジグザグ(酔いどれ天使のポルカ) ○アーティスト名義:亀淵友香 |
1978 | Touch Me, Yuka | LP:MKF-1030 | キティレコード | SideB-1 | ●オリジナルアルバム(新ジャケット/曲順変更) ◎タイトル表記:ジグザグ(酔いどれ天使のポルカ) |
1995.07.21 | KISUGI TAKAO SONGS | CT:KTTR-1320 | キティエンタープライズ/キティレコード | SideA-7 | ●オムニバスアルバム |
CD:KTCR-1320 | 7 | ||||
2007.03.09 | Touch Me, Yuka | CD:PROA-85 | ユニバーサルミュージック | 10 | ●オリジナルアルバム(復刻/限定/MR5000番台シリーズ/紙ジャケット仕様) ◎タイトル表記:ジグザグ(酔いどれ天使のポルカ) |