甘い退屈

来生たかお大百科 ＞ 自作曲 ＞『ジグザグ』

概要 †

オリジナルアルバム『ジグザグ』に収録された楽曲である。

来生えつこ自身が好みとする晩夏の海を舞台にし、パラソルの下でミステリー小説を読む小意気な女性を登場させている*1。

スタジオミュージシャンとしてはまだ駆け出しの頃にハーモニカで参加した八木のぶおは、強く印象に残ったレコーディングとして挙げている*2。ロサンゼルスで録音された音源にハーモニカを被せたが、妥協を許さない星に同じテイクを何度も演らされ、何十回にダビングをし、逃げ出したいくらいだったが、ものを作る姿勢の凄さを感じたという*3。また、後日サンプル盤を貰い、外国人ミュージシャンの中に、数少ない日本人の1人として自分の名前を見た時は、何とも言えない満足感があったと語っている*4。

また、手拍子（Clap）にはスタジオに居合わせたスタッフやミュージシャン等が参加している。参加者の1人である磯田守人はキティレコードの社員（後にカメラマンに転職）で、宣伝部で来生や高中正義、RCサクセション等を担当していた。まだ売れていなかった来生を同じ週にFM東京の複数の番組にブッキングしてしまい、フリーディレクターや編成部からクレームが来たが、来生がブレイクしてからは掌を返して出演交渉をして来たという*5。同じく参加者の1人、長田明子は、小椋佳、上田正樹等のレコーディングディレクターをしていた人物である。

1976年に開催されたデビューコンサート『PROUDLY PRESENTS TAKAO KISUGI MAKING HIS FIRST APPEARANCE』において、既に披露されていた。

収録 †

• 作詞：来生えつこ
• 作曲：来生たかお
• 編曲：星勝
• 3:10
• Key：G（ト長調・♯×1）

★Musicians★
Keyboards：David Foster／Electric Guitar：Dan Ferguson、Larry Roland／Acoustic Guitar：Dan Ferguson／Electric Bass：Paul Stallwarth／Drums：Jim Keltner／Percussions：Paulinho／Harmonica：八木のぶお／Clap：星勝、上田正樹、長田明子、磯田守人、北公次