井上陽水の5年振りのコンサートツアーに先駆けて行われたシークレットライヴにゲスト出演した。
当初は、ホールツアーに出る前に仲間内のパーティー感覚でライヴハウスでも演っておきたいという事だったが、招待客を入れる形になった*1。
来生は、井上から突然食事に誘われて出演をオファーされた際に自動車免許の取得を勧められ、一念発起した所、この年の10月28日に一発合格を果たした*2。
因みに、同年9月の始め、井上はレコーディングスタジオの奥田民生の許にふらりと現れ、「今度の24日空いてる?」と尋ねつつレコーディングにも参加してさらりと帰って行ったという*3。
井上は、来生が「シルエット・ロマンス」を歌っているテレビ番組を観て「詞の良さ、曲の良さ、来生たかおの真摯な姿勢が相俟って思わず涙ぐんだ」と語り、一旦は「スローモーション」という楽曲があるかどうかを尋ね、来生が存在する旨を答えると、間髪を容れずそれではない事を指摘し、「シルエット・ロマンス」であるかどうか、確認の為に歌って欲しいと要望を出した*4。ピアノの弾き語りで披露された同曲は、Aメロ、Bメロ、サビのみのショートヴァージョンで、サビのリフレイン部では井上も口遊んだ。なお、井上は目の前で聴いた後、「パチンコの合間にこんな良い曲を作ってるらしいんですよ」とからかった*5。
また、バックバンドに来生のピアノを加えた編成で、井上が「少年時代」を披露した。なお、同じくゲスト出演の忌野清志郎とは「帰れない二人」で、奥田民生とは「アジアの純真」でデュエットを披露した。
抽選の一般客が150名、関係者が200名招待され、後者には恵俊彰、みうらじゅんが居た。また、高中正義も会場に居たらしく、来生の「浅い夢」の弾き語りに感動したと述べている*6。
日付 | 会場 | 開場/開演 | 料金/席種 | 備考 |
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1999.09.24(金) | 東京都・STB139(スイートベイジル139) | 18:00/19:00 | 無料/スタンディング |
舞台監督:星野修/モニターミキサー:木下孝/楽器担当:松山晋/音楽監督:星勝/プロデューサー:渓口博昭、安室克也
※曲数、曲順はNHK-BS2での放送に準拠
・夢の中へ(井上陽水)
・氷の世界(井上陽水)
・Make-up Shadow(井上陽水)
1. 浅い夢(?)
2. シルエット・ロマンス*10
3. 少年時代(井上陽水)
・いっそセレナーデ(井上陽水)
・ワカンナイ(井上陽水)
・最後のニュース(井上陽水)
・アジアの純真(井上陽水 + 奥田民夫)
・いつのまにか少女は(井上陽水)
・傘がない(井上陽水)
・帰れない二人(井上陽水 + 忌野清志郎)
・結詞(井上陽水)
・Happy Birthday(井上陽水)
※1,2:Piano Solo/3:Piano Accompaniment(+ Band)