1984年5月11日から13日までの3日間に亘って行われた文化イベントにゲスト出演した。
東京は椿山荘の広大な庭園や大小ホールにおいて、「ミュージック・エクスプレス」「エンターテイメント・エクスプレス」「ヨーロピアン・ミュージック・エクスプレス」と題されたイベントが同時開催された*1。
来生が登場した「ミュージック・エクスプレス」は1日に6回ずつ開催され、フォーク、ニューミュージック系のアーティストが日替わり出演した。「エンターテイメント・エクスプレス」では、下記「全日程」の面々の他に、フランスの女優であるドミニク・サンダが初来日し、講演会形式で参加した。各公演は、ホール(鐘の間、鳳凰の間)に隣接した庭園に舞台を特設し、観客はホール内から観賞する趣向だった*2。
「ヨーロピアン・ミュージック・エクスプレス」では、俳優であり歌手のピエール・バルーが5年振りのアルバム『Sierras/シエラ』をリリースするのに合わせ、レコーディングに参加した加藤和彦、高橋幸宏がゲスト出演した*3。
最大の呼び物は、映画『エデンの東』『理由なき反抗』等の場面を再現しながら往年のハリウッドの内幕を描いた、演劇畑ではない音楽家集団の手によるミュージカル『J・D』(ジェームス・ディーン)で、1000人を収容する大ホールに10メートル四方の舞台を特設し、1日2回(計6回)上演された(主演:田中健、田中好子/演出、振り付け:竹邑類/作曲:南佳孝、大貫妙子、白鳥英美子)*4。
また、庭園に「パリの街」を再現し、街頭歌手、パントマイマー、竹馬曲芸師、ガラス細工やレース編み等の職人、ワゴンの花売り、カフェテラスも登場した他、大ホールでファッションバザールも催された*5。
各種イベントに有効な入場券が販売された*6。
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日付 | 会場 | 開場/開演 | 料金/席種 | 備考 |
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1984.05.11(金) | 東京都・椿山荘 鐘の間 | /17:00 | 3000円/自由席 |