そして、昼下り

来生たかお大百科 ＞ 自作曲 ＞『BIOGRAPHY』

概要 †

第6弾オリジナルシングルになった楽曲である。

東宝映画『黄金のパートナー』（1979／出演：三浦友和、藤竜也、紺野美沙子 他）の主題歌として、「夢のトライアル」「ゆるやかに愛が…」「潮風のソネット」と共に劇中で使用された。なお、同映画の予告編及び劇中では「そして昼さがり」と表記されている。また、上記映画のワンシーンを交えて構成された三菱自動車「ギャラン」のCFイメージソングとしても使用された。

シングルカットされた本曲は、キティレコードの社内でも評判が良く、歌手デビュー3年目にして初めてオリコンのヒットチャートにランクインした（初登場127位、最高52位）*1。

来生は、本曲のキャンペーンを通じ、大きなウエイトを占めていた作曲家の活動からバンド編成でのコンサート活動を志向するようになったという*2。

レコーディングは、1979年2月に行われた*3。因みに、その休憩時間、編曲を担当していた松任谷正隆がスタジオのロビーでインベーダーゲームをやり始め、当時のマネージャー（酒巻隆）から「1ゲーム、やりますか?」と声を掛けられた来生は、それ以降、同ゲームに嵌る事になった*4。

来生えつこによれば、タイトル内に読点が使用されているのは、『面白半分』3月号臨時増刊『とにかく、吉行淳之介。』（面白半分／1972.04.10）等の雑誌タイトルがヒントになっており、本曲を始め同時期の幾つかの楽曲（「もうすぐ、たそがれ」「ほんの、ノスタルジー」「とにかく、あした」「つまり、愛してる」等）で試みている*5。

シングル盤のジャケットには、上記映画の出演者の写真がメインで使用されており、来生自身の写真は右上部にレコーディング風景のバストショットが小さく添えられている。また、まず映画のタイトルが上部に記され、主題歌の本曲と挿入歌の「ゆるやかに愛が…」がその下に併記されている。また、オリジナルアルバム『By My Side』が「ここへおいでよ」のタイトルで宣伝されている。

※オリジナルシングル盤に記載されたスタッフ
Producer：多賀英典／Director：本間一泰／Mixer：高城賢／Designer：千木幸一

収録 †

• 作詞：来生えつこ
• 作曲：来生たかお
• 編曲：松任谷正隆
• 4:14
• Key：E（ホ長調・♯×4）

★Musicians★
※記載なし