用語 / カ行 / 傾奇者


傾奇者(カブキモノ)

「傾く」とは常識と異なること。異様な風体、
言動を好んだ者をこう呼んだ。彼らは反骨精
神にあふれ、一方で古典などに通じた風流人
でもあった。こうした傾奇者を阿国が演じた
のが、現在の『歌舞伎』の始まりとされる。

若かりし日の織田信長や前田利家、その利家
の甥・前田慶次の傾奇ぶりは有名。徳川家康
の従兄弟ながら波乱に満ちた生涯を送った水
野勝成、同じ時代に宮中で奔放に生きた絶世
の美男子・猪熊教利も傾奇者といえるだろう。

関連項目: 前田慶次 水野勝成 阿国


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