戦地 / ラ行 / 陸戦


陸戦(リクセン)

陸での合戦は、野戦と城での攻防戦の2つに
大別される。野戦は平場合戦ともいう。戦国
時代になると、それまで武将の一騎討ちが中
心だった野戦は、足軽を中心とした集団戦へ
と変化。鉄砲の出現がそれを加速させた。


合戦前には、軍師が開戦日時や出撃の方角を
占う。総大将は参拝して戦勝を祈願したり、
「打って勝って喜ぶ」ために、打鮑、勝栗、
昆布を肴に酒を飲んだ。その後、自軍の旗を
立て進軍した。いわゆる「旗揚げ」である。


戦いはまず、弓矢や鉄砲の競り合いののち、
白兵戦へと入る。その時、敵と最初に槍を合
わせた者を一番槍といった。これは当時、戦
場での主力兵器が槍であったからで、一番槍
は、攻城戦の一番乗りと同様、手柄とされた。


城攻めの際には、城を包囲し、城下を焼き、
食料補給路を断ったり、水源を断つなどした。
こうした戦術で被害を負わせた直後に使者を
送り、降伏をすすめた。城主は、城兵の助命
を条件に、切腹することが多かったという。

関連項目: 関ヶ原 大坂城


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