川中島 †
武田信玄と上杉謙信が五度戦った戦場。長野
市の南方、千曲川と犀川が合流する三角地帯
にある。両雄の戦いは信玄が信濃に侵攻した
ことから始まる。三回は小競り合いに終わる
が、四回目の激突は戦史に残る死闘となった。
1561年8月、謙信は妻女山に布陣。信玄
も海津城に入る。十日ほどのにらみ合いの後、
9月9日夜半。信玄が動く。山本勘助の献策
で軍勢を分け、一隊で上杉軍の背後を襲い、
一隊で待ち受け、敵を殲滅しようとしたのだ。
信玄は、この「啄木鳥」戦法に自信を持って
いた。だが9月10日早朝、霧が晴れた時、
驚愕する。眼前に上杉軍がいたのだ。謙信は
前夕、炊煙から武田の奇襲を察知。先制攻撃
しようと密かに妻女山を降っていたのである。
上杉軍は機動攻撃の「車懸りの陣」で猛攻。
武田軍はたちまち総崩れとなり、さしもの信
玄も覚悟を決める。が、妻女山から一隊が戻
り戦況は一変。不利をさとった謙信は軍を退
いた。両軍痛み分けの勝者なき死闘であった。
関連項目: 武田信玄 上杉謙信 啄木鳥戦法 車懸
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