へし切長谷部


武器

へし切長谷部 へしきりはせべ
 歩兵用武器
 値段:1000 必要技術:100 必要武力:0 威力:20 発動率:1% 破壊率:5%


 刀。国宝。福岡市博物館蔵。
 南北朝期の刀工、長谷部国重の作。
 長谷部国重は相州正宗の門下で、正宗十哲のひとりに数えられる。
 織田信長が無礼を働いた茶坊主を手打ちにしようとした際、これを逃れようと棚の下に潜り
 込んだために信長はこの太刀を棚の下に差し入れ、そのまま圧し切りにした。
 本来刀は振ることで切れるもので、当てて押すだけでは切れないものだがこのとき信長はさ
 して力を入れるでもなく胴を真っ二つにしたという。
 信長から黒田官兵衛に与えられたとも、信長から秀吉へ、そして黒田長政(官兵衛の子)に
 与えられたとも言う。
 元々長尺の太刀であったものを磨上げ*1て刀にしたため本来の茎*2はほとんど残っておら
 ず、身幅は広く、反りは浅い。刃文は皆焼。

 銘:(無銘) 差表に「黒田筑前守」差裏に「長谷部国重本阿(光徳の花押)」の金象嵌
 刃長:64.8cm
 反り:0.9cm


*1 太刀の寸を詰めたり、刀に直すことを磨上げ(すりあげ)という。当作のように元の茎が残らぬほど詰めることを大磨上げという。
*2 なかご。中心とも書く。柄の中に納まり刀身を支える部分。