グレーシェン=ヴォルフガング


▼キャラクター特徴
辺境国家アグザディール(※DMオリジナル設定)出身の武者修行ファイター。
こげ茶の瞳と、金髪ストレートヘアーをもつ。
顔に異常なほどコンプレックスをもっているが、長い髪はそれを隠すためだそうな。
身長について言われると機嫌が悪くなる。
自分の容姿とは対照的に、剣には少し自信があり、本人曰く「顔は悪いが、腕は立つ」。その剣への自信と幼少時代からの父の教えゆえか、無駄に礼儀正しく正義感が強いため、人の苦労に首を突っ込んではトラブルに巻き込まれてしまう。
なお、女性に対して免疫がなく、話すだけでも顔が真っ赤になってしまう。
困ったときや考え事のときに、眉間に手を当てる変な癖がある。

▼冒険の始まり
幼少時代より、厳粛な父のもと国家で活きる紳士として厳しい教育を受けていたが、その厳しすぎる「紳士」という存在に対して疑問を抱いていた。そして、21歳になったある暑い日の夜。父とこれからの人生について口論となり・・。
「ひげを生やすのが流行っている紳士(※DMオリジナル設定)なんて、ぼくが目ざしたいのはそんな見かけだけの貴族とは違う・・!」と紳士というものの思想への反感が爆発、モラトリアム的衝動により国を出た。
現在は、武者修行しながら、自分の理想とする「紳士」を探し諸国を行脚している。

▼父との再会
クレマニア太守ヒューデルの一件で父と再開し、ヒューデルを倒すべく共に戦うこととなる。わずかに輝くグレードソードを構えた父。その姿は幼少のときに何度も何度も見てきた、大きな、威厳のある、シェンの大好きだった父の姿であった。
ヒューデルを必殺の一撃で一刀両断する父を横目で見ながら「僕が目指していた・・。」そうつぶやくシェン。シェンは眉間に手をあてる。心の中でなにかを悟った。そして、「必ず超えてみせます」と自分と父に誓うのであった。

▼冒険の終わり
とある小村の騒動に親切心で首を突っ込み、志半ばで死亡。
人間は、混沌の属性の方が長生きする。
教訓を残し天に召された。

▼冒険記録
[第1回]商人の護衛
途中、敵の攻撃に苦戦するもなんと無事に商人を目的地まで護衛成功。今回の冒険では、敵のACの高さと自分の攻撃ロールの低さに泣く。

[第2話]ゴブリン退治
敵のクリティカーナな攻撃と、攻撃ロール低さのため、一度瀕死に。捕まった後、フィースの機転により脱出し、次回の出撃に備える。

[第3話]ゴブリンの館
領主エザイルの機転により、ゴブリンの館裏口から進入し、敵を残滅。そのゴブリン館のボスであった、ティペロとティプルをなんとか倒すことに成功する。しかし、その後戦闘前に閉じ込められた鉄製の扉に悪戦苦闘、夜中までかかりなんとか館を抜け出す。その際、2階から飛び降りたのだが、腰を抜かしてしまった。「今度は腰を抜かずに飛び降りて見せます」となぞの発言を残し撤退。撤退中にグールの食事風景に遭遇したが、これもなんとか撃退。
戦利品であった、「綺麗な石」と「美麗な石」は鑑定のためドワーフの職人であるデイビスに預けられた。

[第4話]ダークエルフ追跡
領主エザイルのもつアイテムを狙った盗賊を追い街道をひた走る。エザイルの元で働いているデイビスが仲間に加わり、街道を通ってベラズの街まで。道中、盗賊に追いつき撃破。アイテムは無事に取り返すことができた。街で旧友のフェルディックと出会い。唐突であるが、決闘を申し込まれたのであった。決戦に備え、ベラズの街で買い物をした。

[第5話]生死を分けた一撃
城壁であったベラズの街を散策し、決闘の行われる剣闘場につく。フェグズランド形式の決闘で、互いに一進一退の攻防を続けるも二刀に交換したシェンが手数で稼ぎ、じりじりとディックを追い詰めていった。不思議なことにディックの攻撃はダイスの女神に嫌われほとんど当たることはなかった。そして、勝負の一撃・・。シェンのバスタードソードの一撃がクリティカルヒットとなる。頭を割られたディックは物言わぬ骸となってしまった。シェンは自分のしたことの重大さに気がつき涙にくれる。しかし、そのときディックの従者が悲鳴をあげ敵がきたことを知らせる。それはダークエルフだった。気絶する毒を塗った刃に苦戦するも、その場に居合わせたデイビスの活躍でなんとかここも切り抜ける。ディックの亡骸に手紙を添えを故郷に送り出した後、無事取り戻したアイテムをエザイルに届けることに成功したのだった。

[第6話]領主様は捕縛がお好き?
シェンの父親、ツァルトが伯爵の位に任命された。王国北部のクレマニアに領主補佐官としてつかわされた、ツァルトであったがなんと領主ヒューディルに捕縛されたという知らせが入った。その旨をエザイルから告知されたが、エザイル曰くどうやらヒューデルがあやしいらしい。その調査ということでシェンは、フィースと共にクレマニアに赴くこととなる。現地につき情報収集すると不思議な点がいくつかある事に気がついた。城の衛兵や自警団の目に覇気がないのである。そうまるで何者かに生命力を吸われてしまったかのように・・。そしてそれが2ヶ月前に魔術師が城にやって来たときからであるというのだ。フィースと共に城に潜入することを決意したシェンであった。
人目の少なくなった丑三つ時・・。シェンとフィースは城の城壁を登り城門前にいた。近くにあった見張り台へよじ登り、“フィース”が声も出す間もない衛兵を一撃で倒す。その後、正面玄関から突入したシェン達は王の玉座まで潜入に成功する。しかし、シェンの無謀な突撃により、待ち伏せしていた敵に間に入られ、二人は分断されてしまう。結果は完敗。シェンとフィースは捕らえられてしまった。
城の地下の牢獄に投獄されたが、フィースの鍵開けによりなんとか脱出に成功する。その際、牢獄の奥に封印されたような隠し扉を発見する。その扉の先には目も当てられないほどの変死した死体が無数にあった。そのまま奥に進むと、そこにはフォータムの際お世話になった“ソネーオン”がいたのだった。しかもソネーオンは父のツァルトと旧友らしい。シェンはソネーオンを捕らえようとするが、気体化されて逃げられてしまう。シェンは事実関係を知るべくツァルトに会いにいくことにした。
親切な守衛室の兵士の計らいと情報通フィースの情報から、無事にツァルトのところまで辿り着き事情を聞きだすことに成功する。やはり、ソネーオンとは旧友であり、そのソネーオンはヒューデルの不老不死への欲望のため呪文書を研究、実験していたということだった。巨大な熊のスケルトンをツァルトと共に撃退し、ヒューデルの部屋へ突入する。そこにはアンデッドと化したヒューデルがいた。ヒューデルの力はすさまじく、異常なほどの素早さと、自然回復スピードを持ち、攻撃を当てることすら難しいうえに、たとえダメージを与えたとしても傷がすぐにふさがってしまうのだった。ヒューデルの異常さに気がついた城の衛兵達も戦闘に参加するが、誰も当てることすらかなわず、一同に不安がよぎった。だが、そのときツァルトの必殺の一撃がヒューデルを捉えた。ヒューデルは一刀両断された。その後、ヒューデルは自分の棺まで気体化して逃げていったのだが、なんなく発見し成仏させることに成功した。かくして太守ヒューデルの陰謀は潰えたのである。なお、クレマニア太守の後任にはツァルトがつくこととなった。

[第6.5話]寄り道の先に待つものは・・
とある辺境の小村での村人と傭兵との一件に首を突っ込むも、敵の多さと作戦の貧弱さでじりじりと追い詰められる。
その後、傭兵の指揮をとっていたスノーダというファイターと対峙するも、わずかに光る剣によって倒される。
シェンの冒険はここで終わりをつげたのだった。