2004 / 09 / 03　岡山県津山少女刺殺事件

岡山県津山少女刺殺事件 †

平成16年9月3日（金）午後3時15分頃、筒塩侑子ちゃん(9)が帰宅直後に刺殺され、
倒れているのを姉が発見する。
学校から帰宅して倒れているのが見つかるまで20-30分しかなく、帰宅直後に犯人が
侵入し、襲った可能性が高いと見られている。
侑子ちゃんの帰宅時、家族は全員外出していた。
高校1年の姉(15)が玄関近くの8畳間で倒れている侑子ちゃんを見つけたのは、
同35分ごろ。
その際、玄関に鍵はかかっておらず、侑子ちゃんが持っていた鍵はランドセルと
一緒に室内にあった。

津山市総社の市立北小学校3年、筒塩侑子（つつしお・ゆきこ）さん（当時9）が
下校直後に自宅で殺害された事件は3日、発生から1年を迎えた。
有力な目撃情報などが乏しく、警察は現場付近で検問をして協力を呼びかけたり、
捜査経過に関する住民説明会を開いたりした。
寄せられた約200件の情報のうち、捜査本部は事件直前に通学路途中で目撃された
「ボサボサ髪の若い男」に注目。
侑子ちゃんの自宅から南西に約100メートル離れた高架の下におり、
「近くにいた女児に向かって薄笑いしていた」との情報があるという。
女児が侑子ちゃんだった可能性もあり、捜査本部は男の似顔絵を基に、特定に
全力を挙げている。

一周忌を迎えた自宅には、友人やその親達が花を手に途絶えることなく訪れた。
町内会の集会所では、住民ら約50人が集まり、警察から捜査経過などの説明を受けた。
津山署の森井理刑事官は「凶器も発見されておらず、殺害目的も分からない。
不審者を洗い出しているが、犯人像の特定にはつながっていない」と説明。
「今になったから話せること、疑問に思っていることなどを教えて」と協力を求めた。

小学2年の娘を連れて参加した女性（39）は「子供は今なお不安が残り、1人で
いられない。事件解決で子どもに笑顔が戻ってほしい」と訴え、娘と手をつないで
会場を後にした。
町内会長の伊賀麟太郎さん（69）は「住民が経過を知ることで、一刻も早い解決が
できれば」と語った。
説明会に同席した侑子さんの父・勝義さんは「事件解決の糸口になるかもしれず、
こうした機会はありがたい」と話した。
この日、事件が発生したとされる時間帯の午後2時半〜4時の間、捜査員らが現場
付近で検問し、目撃情報提供などを呼びかけるビラを配った。

親として事実関係知りたい／父親が心境語る

事件で残された家族は今なお、悲しみの中にいる。
まな娘の死という事実を突然、目の前に突きつけられて1年。
父親の勝義さん（46）が現在の心境を語った。

ユキの死は今も到底受け入れられるものじゃありません。
大きな心境の変化はこれから何年たとうが、永遠に変わらないとさえ思っています。
気持ちの優しい子でした。机はお兄ちゃんと同じ部屋で、普通だったら
「私の部屋も欲しい」とせがむと思うんですね。
でもそうじゃなくて、「お兄ちゃんの部屋を先につくってあげて」と。
そんな子だっただけに悔しくて……。大きくなるのが楽しみでしたから。
事件はなぜ、どんなふうに起きたのか。
懸命に捜査していただいても、事実関係が全然分からない。
ユキはどれだけ苦しい、悲しい、痛い思いをしたのか。
知らない方がいいことだとしても、親の務めとしてもやっぱり知りたい。
日常の暮らしを送ることで何とか心の平衡を保ってきました。
悲しませてはいけないと思い、家族に事件のことを口にはしません。
ですが、それぞれに乗り越えてきたと思うんです。
こんな事件は二度と起きてほしくない。時が経てば記憶は薄れるものですが、
時間が経過したからこそ、逆に何か喋れるという人も出てくるのでは、という
微かな期待もあります。
少しでも望みがあればその可能性にかけたいのです。

岡山県警
ttp://mytown.asahi.com/okayama/news01.asp?kiji=6466
ttp://www.sankei.co.jp/news/050902/sha084.htm
ttp://www.sanyo.oni.co.jp/34news/2005/09/04/20050904093110.html
2001〜2004