2004 / 03 / 13 医院長夫人殺人事件 熊本県・宇土市


院長夫人殺人事件

13日午後3時半ごろ、熊本県宇土市走潟町の「走潟町医院」院長中津卓郎さん(54)が、
医院に隣接する自宅で、妻千鶴子さん(49)が血塗れで死亡しているを見つけ110番した。
顔面に無数の刺し傷(後にハンマーで殴られた傷と判明)があり、県警捜査1課と松橋署は
殺人事件と断定、同署に捜査本部を設置した。
調べによると、千鶴子さんは自宅玄関の土間であおむけに倒れていた。
千鶴子さんは普段着姿で裸足、失血死とみられるが14日に司法解剖して詳しく調べる。
卓郎さんは午後1時頃まで診察し、いったん帰宅した後、2時頃近くのゴルフ練習場に出掛けた。
千鶴子さんは1人で家にいて、帰宅した卓郎さんが見つけた。玄関は道路に面している。
鍵は掛かっておらず、自宅や医院に物色された跡はない。

●熊本県宇土市走潟(はしりがた)町。
午後2時少し前午前中の診療を終えた院長は、いつも通りゴルフの練習に出かけた。
1時間ほど練習し、家に戻ったのが午後3時30頃。車を降りて玄関前に立った時、院長は異変に気付く。
院長は「ドア前に血痕が少し落ちていた。慌てて玄関を開けたら、そこは血の海でした」と語る。

玄関の周辺は血の海、天井や壁にまで血しぶきが飛び散っていたという。
犯人逮捕は時間の問題とされたが、現場は普段から人通りが少なく、捜査は難航している。

犯人が履いていたと思われる靴
ナイキ製エアモック ※同型の物

nai0.jpg

犯人が持ち去ったと思われる物

ha.jpg

黒色ハーフコート
直径3〜4cmのボタン
黒色レース地の大きな花の絵柄が縫いつけてある

ba.jpg

ベージュ色の手提げバッグ(布製)
高さ20cm横幅30cm

空白の1時間

中津さん夫妻は一緒に昼食をとり、夫は急患を診察後の午後2時ごろ、ゴルフ練習場へ
出かけ、3時30に帰宅したとき、千鶴子さんは殺害されていた。
死亡推定時刻は3時ごろで、犯行は2〜3時とみられる。夫はよく練習場に通っていたという。
千鶴子さんが1人になる時間帯を知っていたのか、偶然なのか。

数十カ所の傷跡

千鶴子さんは頭と顔を集中的に数十回(30〜50)も殴られている。死因は失血死。
遺体の横には中津さん宅で使っていたと包丁が残っていたが、致命傷は金属製の鋭利な
鈍器で殴られたような頭部の傷だった。
残忍で執ような犯行にみえる半面、包丁を残し鈍器を持ち去るといった計画高い面も
うかがわせる。

絞れぬ動機

犯人は居間で、たんすを物色。
千鶴子さんの黒いコート、ベージュの布製手提げバッグを持ち去ったとみられる。
ただ、現金の入っていた手提げ金庫、預金通帳などは残している。
一方で、千鶴子さんの周りに目立ったトラブルは浮かんでおらず、県警は金品目的か
えん恨か、殺害動機を絞りきれずにいる。

足取り見えず

靴跡から犯人は玄関から侵入し、玄関から逃走したとみられ、道向かいにある
調剤薬局の敷地まで靴跡が残っていた。
県警は靴底からナイキ製スニーカーと断定。
ただ、靴からは犯人の性別、年齢層などは判然としない。
県警は写真を公表し、チラシを配るなどして情報提供を呼び掛けている。
TVのチカラ
熊本県警(削除)
2001〜2004

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