1977年1月4日、東京都品川区で、電話ボックス内に放置してあったコカコーラを拾い
家に持ち帰って飲んだアルバイト帰りの男子高校生(16)が痙攣を起し死亡した。
同じく4日、電話ボックスから600m程離れた場所で、無職の男性(47)が死亡していた。
男性のそばにはコーラの瓶があり、コーラには青酸ナトリウムが混入されていた。
捜査の結果、北品川の赤電話の前にも、コーラの瓶が置かれてあった事も発覚。
同日、コーラを拾い、持ち帰っていた中学生は、注意呼びかけの為、各家を巡回していた
警察官の知らせで命拾いをした。
また、2月14日には、東京駅八重洲の地下街に置かれていたバッグが交番に届けられる。
バッグの中からは、大量のチョコレートが見つかるが、持ち主は現れなかった。
後日、グリコ東京支社に返却された、チョコレートの箱に工作されているのを社員が発見。
分析の結果、全ての箱から致死量十分の青酸ナトリウム入りチョコレートが検出された。
コーラとチョコレート。事件は同一犯人である疑いもあると見て大がかりな捜査が行われたが
瓶からは指紋も発見できず、目撃情報、物的証拠も乏しく、1992年に時効が成立した。
1971〜1980