私は逃げ出してしまった。 反省はしてない。
私は自分の殻に閉じこもりこの嵐が過ぎ去る、つまり人生の終わるのを 乞い願った。 人生とは何か、生きるとはどういうことか。特に生きることは「意味」のあることなのか? その答えを探して彷徨った。 まず、自分がどういうものかについて考えた。(TypeA)何かに怯え恐れている自己。 努力をねたみ、無理難題から逃げ出す精神はどのようにして形成されたのか。 私は、自分が努力を、勇気を、放棄するために自分を欠陥人間であると定義した。 自分が人とは違ってそういうことができないように産まれたのであって、 私の行為は自然の産物そのものであるとし、よってこの醜い私は価値のないもので この世、社会に対して参加貢献する必要はないとした。 しかし、精神科医、香山リカの著作によって否定された。 多くのうつ症状を訴えるものが職場等ストレスを抱える状況以外の私生活の部分では、 きわめて正常な生活と精神活動ができている。(略)
自分はこういう人間であるから、といういい訳を立てることは、まんま逃げだったのである。自分について分析するのはそのためではない。
現代社会が抱えている問題と自己が抱えている問題の相似性に気付いた。 マニュアル化し知識を外部化し各個体の未熟化を成熟、社会の発展のあるべき姿 とする現在世界は私自身が抱えているパラダイムディゼィーズとよく似ている。
私は克己することを是とするモデルに触れた。しかし、克己は一種の宗教的意味合いを 持っていた。我慢し、自己を抑えることは社会か何か、自分の外部のものの為であって 実際に行為に及んでこの語を我が精神に向かって叫んでも違和感とむなしさがあった。
自分のやりたくないことをしなくてはならない状況に追い込まれたとき、私はいかにして 私をコントロールすればいいのか?これが私の問いである。
一見、自分をコントロールすることは簡単なように思える。自分という人間を操作できる のは自分だけなのであって、肉体をあたかも他者であるように想起認別して命令を送れば よいだけである。しかし、実際にはそれほど簡単なことではなかった。行為に対する意欲の低下は命令伝達を著しく阻害し、思考回路はその行為から逃れる手立てを考えることで 手一杯となる。そのような逼迫した状況を経験し乗り越えた経験が少なければ少ないほど 少ない資源で結論を出すことになり、安易で問題の解決から遠い結論に至ることになる。
その結論がよいものであるか悪いものであるかはつきる所分からない。未来に関してどんなに精度のよい予測をしても、人間個人の選好は不変ではないし画一的でもない。 ガンジーやキリストの例もある。この場合、世界的偉人の業績を鼻にかけるのは適当でないが、
第二の問いは、「よい」「悪い」とは何か?善悪を文化的限界にとらわれないで提起することは可能か?である。
このような問いに答えるべく、私は(TypeA)が子供、もしくは知的構造物をまだ取り入れてない状態の人体、が取る行動に近いという直感をもとに、「大人になる」「成熟する」というキーワードで問題点を浮き彫りにすることにした。
(略)「大人になること」「未熟なまま大人になる方法」等から書きます。
人間が「大人になる」という過程でさまざまな知識もしくは体験を必要としていることがわかる。またそれらは大人社会が新たな構成要素を比較的容易に、大量に獲得したいという時代を経ても変わらない要請に対し、現代の社会的多様性と複雑さが通過儀礼のような 安定定常社会においては優れた「大人化」手法が通じなくしている。
(略)前後のつながりを論理化する必要があります。
自己学習能力
知的インヴェントリー(これからこういうことを学びたい。こういうことを知っておきたい)
知的刺激 友人や先輩からの「あれ読んだか?あれ知ってるか?」
時代を担っていくポテンシャル
立花隆的現代的教養
現代の教養とは何か?=現代社会で必須とされる知識と技は何か?
or現代社会で教養人とされるのはどのような人か?
英語でコミュニケーションをはかることができる能力
・読み・書き・聞く・話す・e-mail
国際政治 国際経済の現実
世界地理 現代(20世紀)世界史
文化人類学
系統図(知識のマップ) 知識の全体像を網羅的に捕らえ同時にその構造まで明らかにするという発想
現在成立している学問だけにとらわれず「こういう学問がなければならない」という 世界に対する改善改革要求も書いてよい。
自分の持っている知識、現在持っている知識とこれから持とうとしている知識を合わせて 総点検する
自分がこれからたどるつもりのルートマップ征服するつもりの領域マップ
人知のすべてを究めたり、万巻の書を読み尽くすことはできない。
限られた時間
残り時間をチェックしながらパフォーマンス(成果)を最大にあげられるように計画を作成することが大事
客観的な全体像を示した他者が作成したマップ=
巨大書店の書棚を隅から隅まで丹念に見て歩かせる。その店にある本のタイトルをとにかく全点見て歩くことを目的として機械的に隅から隅まで全部歩かせて全書棚を上から下まで全部見て歩かせ、全タイトルを声に出して(頭の中で)読んでいく
本当の目的は自分の持っている知識がこの世の中に存在している知識の総量と比較してどんなに小さいか体験的に知る
さらには書店においてある本は現在出版されている本の些少であり、どれほど多くの出版物がとっくに消え、どこの図書館にも残ってない事を知る
我々の知の世界が産まれては消えていく知的生産物の流れに浮かびつつ存在していることを知る
教養の基本は適切なガイドブックを与えることと言ってもよい
60's:「学問と教養ー何をいかに学ぶべきか」
ブックガイドのブックガイド:この本を読めというだけではなく
百学連環の著者 西周
歴史学者の大久保利謙によると
日本の明治時代の啓蒙思想のリーダーが福沢諭吉になったことは学問領域が福沢の好みかどうかで偏りが大きすぎてその後の日本文化にマイナスに影響するところが多々あった。
学問の領域によっては文献をどう探すかの問題より文献があふれすぎていて流れに身を任せたらたちまちカスのような情報の海の中で溺れ死んでしまうことが必定というような状況となっている分野が相当ある。
知的サバイバル術
人間の知性の4つの技術(フランシス・ベーコン)
現代の教養としての4つの知的能力
虚偽論、誤謬論
メディア教育 メディアリテラシー
現代のリテラシーとして身につけるべき実践的能力
人間の知的全貌を概観させる