《悲運の貴公子シュレーゲル》


《悲運の貴公子シュレーゲル》(ひうんのきこうしシュレーゲル)

カードデータ


カード名悲運の貴公子シュレーゲル効果:
あなたがプランゾーンを作成か更新して山札の1番上のカードを表向きにした時、相手はそのカードを持ち主の山札の1番下に裏向きで置いてよい。そうしたならば、あなたは自分の山札の1番上のカードをプランゾーンとして表向きにする。
このカードが中央エリアか敵軍エリアのスクエアに置かれた時、バトルスペースのスクエアにこのカードがあるならば、相手はバトルスペースのスクエアにあるこのカード以外の対象のユニットを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
種族ヴァンパイア
種別ユニットタイミングクイック
使用コスト黒3無5移動コスト黒1無2
パワー7500スマッシュ2


ゲーム外カードデータ

収録セットNo.レアリティフレーバーテキストIllustration
IV-4IV-4 101/100Secret?-金田 榮路?


解説

 IV-4 天魔光臨にて登場した、大型?ヴァンパイア
 扱いがかなり難しく、非常に癖の強い効果を持って再登場したシュレーゲル。

 大きく分けて二つの条件付誘発型能力を搭載しているが、そのどれもがデメリットになってしまう場合もあり、相手の任意が含まれるので癖が強い。
 主に後半の効果を活用していくことになるだろうが、それぞれの性質を見て行きたい。

 一つ目の効果は自分のプラン?作成及び更新を阻害すると言うデメリット効果。
 自分がプラン?を作成したり更新した場合に、相手はそのプラン?が気に食わなければそれをデッキボトムに送ってしまえるというもの。
 当然自由にプラン?を作れなくなるためこちらのテンポが阻害されやすい。
 加えて相手の任意であり、またデッキボトム?に送った後結局プラン?が作られるため基本的に放置される事が多い。
 この効果が強烈に働く場面は、恐らくデッキ内の強力なカードがプラン?からめくれた場合だろう。相手にしてみれば発動して欲しくないカードがめくれるとそれをデッキボトムに送れる。こちらとして見れば折角めくったカードが再利用の難しくなる場所に行くためデメリットにしかならない。
 問題はそれだけではなく、覚醒といったプランゾーン?に関係するカードとの噛み合わせが最悪になり、また起死回生を狙ってプラン?を作る行動自体が意味を為さない場合もあるのでこのカードが盤面に出ているとプラン?というカードゲームシステムが機能しないという状態になる。
 ただしこれはプラン?の作成及び更新を行った場合に発生するものであり、プラン?が作られる事自体には干渉しない。
 例えば《デビルクロック・タクティクス》《悪鬼転生の塔》などにある、『表にして』というのはプラン?を作成・更新のいずれにも当てはまらないのでこの被阻害効果は機能しない。
 また完全にプランゾーン?が死んでしまうわけではなく、過程はあるもののプラン?が作られる事に代わりは無いので深く考えなくても良いだろう。

 二つ目の効果は『対象を取らない』除去を発生させるもの。こちらもデメリットとして働く場合もあるが、それとは逆にこちらのメリットとして強烈に機能する場合もある効果
 発動条件は《幽魔タスヴィーリー》と同じようなものだが、その実効果が強烈。
 これも相手に一任されるもので、相手は盤面のこのカード以外のユニットを自由に選択して墓地に送れるというもの。
 この場合自分?相手という縛りが無いので、基本的にこのカード以外に展開している自分ユニットがいればまず真っ先に狙われる。と、この場合は完全なデメリットにしかならない。
 しかし、逆に自分のユニットがこのカードだけだった場合はその牙は相手に向く。
 このカードは強制であり、かつこのカード自身はこの効果の影響を受けないので相手はこのカード以外のユニットを必ず選択して墓地に送らなくてはならない。
 またテキストには『1枚まで』とは書いてないので、0枚を選択してこの被害を逃れる事は不可能になる。
 選択するのは相手、つまり対象を取らないためアンタッチャブル?《融解戦鬼灼熱王》ですらこの被害をスルーすることはほぼ無理。
 それに加えて中央か敵軍を移動し続ければこの効果は誘発するので、移動に必要なコストさえ払えれば簡単に場を空にしてしまえる。
 《無限のミラージュ》コスト踏み倒しでも誘発するためこのカードのサイズも相まって非常に凶悪な呪いを振りまけるだろう。
 リアニメイト?する意義のあるユニット達と使えば自分への被害自体は最小限に押さえ込める。そうした布陣が完成できれば、相手としてはどうしようもない状態に陥るだろう。このような使い方ができる点では《幽魔タスヴィーリー》をゆうに上回る。

 かなり非道いデメリットはあるものの、使い方次第では十二分に主力として活用できる。
 このステータスでありながら色拘束はそこまで厳しいものでなく、またデメリットのお陰か禁呪も持っていないので多色構成など採用できる幅は広い。

 単騎である事に意味があるので、このカードを出したら極力除去は貰いたくない。
 最悪詰めの一手の時だけ展開させるのも一興、効果で荒らしまわったら《大地の緒》で別のユニットに変身させてやるのも面白いといえよう。その逆で登場させてやっても良いといえる。

 比較的多くのカードと相性が良いので、このカードを中心としたデッキを組んでも面白い。
 使いこなすのは難しいが、他のカードにはない魅力があるので入手できたら是非使ってあげよう。

  • 《時空を歪める者シュレーゲル》以来かなりご無沙汰となるご本人のユニット化。その効果や存在感が増したが扱いそのものは相当難しくなっている。これは背景ストーリーにおいての呪いの進行を意味しているのだろうか。
    また無差別に影響を与えている様子は《不運の始まり》などのイラスト?からも確認できる。

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